商品説明内容説明
紀貫之とともに古今集時代の歌壇を支え合った歌人、壬生忠岑と凡河内躬恒。ふたりとも『古今集』の撰者に抜擢され、三十六歌仙に入る。躬恒は貫之と親交があり『古今集』歌人の双壁とされる。詩文の才は、貫之をしのぐものがあると見られたほど。忠岑は伝統的な歌風を尊重し、屏風歌や自然詠などを追いかけず、華やかではないが、後の貴族和歌の基盤を作った功績は大きい。その代表作を厳選して紹介。各歌には現代語訳をつける。振り仮名つきで読みやすい丁寧な解説つき。歌人略伝・略年譜を付し、それぞれの歌人についてより深く知るための読書案内付き。
目次
壬生忠岑(春立つといふばかりにや;春来ぬと人は言へども;春はなほ我にて知りぬ;暮るるかと見れば明けぬる ほか)
凡河内躬恒(月夜にはそれとも見えず;春の夜の闇はあやなし;春日野に生ふる若菜を;桜花のどかにも見ん ほか)
著者等紹介
青木太朗[アオキタロウ]
1967年兵庫県生。横浜国立大学大学院修了。現在、暁星中学・高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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