松浦宮物語・雲隠六帖

著者:室城 秀之/小川 陽子【校訂・訳注】
出版社:笠間書院

商品説明

目次

松浦宮物語
雲隠六帖



著者等紹介

室城秀之[ムロキヒデユキ]
1954年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。白百合女子大学教授

小川陽子[オガワヨウコ]
1977年、山口県生まれ。広島大学大学院博士課程後期修了。博士(文学)。岐阜大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

松浦宮物語

室城秀之[校訂・訳注]

唐に渡った弁少将は、皇位をめぐる争いに巻き込まれ、

皇后と新帝を助けて敵を滅ぼす。

また、神仙女の生まれ変わりの華陽公主から琴曲を伝授され、

天女のごとき〓皇后の化身とは妖艶な逢瀬をかさねる。

弁少将は、別れを惜しみつつ帰国する。

新古今集の代表的歌人藤原定家が作った幻想的な物語。

かの地の戦乱・平定・徳治を描くのは、

源平合戦の時代相を反映していよう。

本書の底本には、東京国立博物館蔵伝後光厳院宸翰本『松浦宮物語』(古典籍覆製叢刊)を用いた。



雲隠六帖

小川陽子[校訂・訳注]

光源氏および宇治十帖の人々の後日談である。

光源氏は幻巻翌年の正月に遁世、

紫の上の七回忌に出家、十三回忌に入定する。

一方、浮舟は還俗して薫に引き取られ、

匂宮は今上の退位に伴い即位、中君は中宮となる。

中君は愛息の死により急逝、薫は出家をし姿を消す。

この間、登場人物の多くは亡くなるか出家遁世をし、

残された者も仏法に救いを求める姿が描かれる。

本書の底本には上方版無刊記九冊本『雲隠六帖抄』の物語本文を用い、これに名古屋市蓬左文庫寄託堀田文庫蔵本(堀)・愛知県立大学図書館蔵本(愛)・立花和雄氏蔵本(立)・早稲田大学図書館九曜文庫蔵本(九)の四本を参照して校訂本文を作成した。



【目 次】



凡例



松浦宮物語

巻一本文 注

巻二本文 注

巻三本文 注

解題・年立・系図・登場人物呼称一覧



雲隠六帖

本文 注

年立・系図・解題




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