出版社内容情報
中小製造業において、生産管理は製品品質、生産量など経営に大きな影響を与えます。本書は、現在の生産体制を見直し、改善を行うための解説書になります。加えて、大学の経営工学の講義の教科書にも利用できるように、生産管理の基本的な考え方についても解説を行います。
生産管理に関する基本知識から業務の改善/標準化までを解説した、「ものづくり」に携わるすべての部門の人に向けた書籍です。
【目次】
第1章 生産管理の基本
01 生産管理という仕事とは
02 生産管理こそがメーカーを支える柱
03 ものづくりの基盤は大量生産にある
04 生産管理の目的はQCDを向上させること
05 QCDの3要素はトレードオフの関係になっている
06 フレキシビリティの「F」安全性(Safety)の「S」
07 マーケティングの4Pを下から支えるQCD
08 QCDを最適化するためには3Mを駆使する
第2章 品質管理の基本
01 そもそも品質とはどのようなものか
02 設計品質と製造品質の好循環を目指す
03 適正なコストで高品質を生み出す品質管理
04 製品の検査と不良品の予防で高品質を維持する
05 不良分析で根本的な原因にアプローチする
06 トレーサビリティで不良の原因をさかのぼる
07 品質を保つためには4つのコストがかかる
08 不良品ゼロを目指す日本の品質管理
第3章 コスト管理の基本
01 コストとは何か
02 販売価格を決めるにはコストの把握が必要
03 コスト管理の方法(1) 標準原価計算
04 実際原価を求めて正確なコストを把握する
05 全部原価計算が抱える3つの問題点
06 コスト管理の方法(2) スループット会計
07 コスト管理の方法(3) 原価企画
08 コスト管理の方法(4) 生産性を改善する
09 CVP分析によって利益を計算する
第4章 納期管理の基本
01 生産管理における納期とは
02 工程管理とはどのようなものか
03 納期を左右する見込み生産と受注生産
04 見込み生産と受注生産を組み合わせた生産方法
05 見込み生産と受注生産のメリットとリスク
06 生産量と納期を管理する工程管理
07 生産計画には要素別計画と期間別計画がある
08 期間別に3つの計画を立てる日程計画
09 工程内容を洗い出して基準日程を決める
10 標準時間は正味時間と余裕時間で決まる
11 時間研究を行い標準時間を設定する
12 製品1個あたりを作るのに必要な標準工数の求め方
13 市場のニーズを予測して生産に生かす需要予測
14 納期の長さに直結する在庫管理
15 役割に応じて分類される5つの在庫
16 QCDの向上を目指す外注管理
17 在庫管理の方法により異なる発注方式
18 資材購入を適切に管理する購買管理
19 QCDの向上に欠かせない購買計画の5原則
20 企業にとっての生産期間は顧客にとっての待ち時間
第5章 業務改善の基本
01 業務改善の基本PDCAとは