内容説明
設計・施工者必携!20件超のトラブル事例で原因・対策を分析。結露を起こさない納まりが満載。施工チェックリストで万全な対応を。リスク上昇中。夏型結露と初期結露にも対応!省エネ基準適合義務化の落とし穴。結露解決の達人が対策工法の選び方を伝授。豊富な図面と写真で理解が進む!
目次
第1章 結露・カビ被害深刻化の背景
第2章 結露・カビ事例を図解
第3章 本間博士が説く結露対策の要諦
第4章 ○×で分かる部位別工法
第5章 断熱改修の極意
第6章 結露を防ぐ等級6の部位別仕様
出版社内容情報
本書は、住宅の結露・カビ対策に20年以上向き合う温熱計画事務所「住まい環境プランニング合同会社」の知見をまとめた初の著書です。建て主や住宅会社から寄せられた高断熱・高気密住宅で発生した結露・カビのトラブル事例を基に、原因と対策を分かりやすく図解しています。近年増えている夏型結露への備えについては、国立保健医療科学院の本間義規博士が解説。さらに、温暖地で断熱等性能級6を達成できる推奨仕様を、結露を防ぐ納まりの工夫を盛り込んだ断面図と施工チェックリストで具体的に紹介します。結露とカビに悩まされない、長く安心して暮らせる家づくりに、ぜひお役立てください。
【目次】
第1章 結露・カビ被害深刻化の背景
断熱偏重の裏で広がる新たな結露リスク
第2章 結露・カビ事例を図解
〔事例1〕 湿式外断熱工法で外壁波打つ
〔事例2〕 屋根断熱の天井裏に大量の水跡
〔事例3〕 半月で基礎断熱がカビだらけに
〔事例4〕 工事中に防湿層内がびしょぬれ
〔事例5〕 全館空調の家で水が垂れる
〔事例6〕 断熱ダクトからさび色の水
〔事例7〕 基礎の現場発泡ウレタンが剥離
〔事例8〕 気密施工したコンセントにカビ
〔事例9〕 断熱等級6の家で玄関が結露
〔事例10〕 断熱改修後も寒さとつらら
第3章 本間博士が説く結露対策の要諦
〔テーマ1〕 夏型結露を防ぐには?
〔テーマ2〕 通気層を省いても大丈夫?
〔テーマ3〕 そもそも防湿層は必要か?
第4章 ○×で分かる部位別工法
〔テーマ1〕 基礎断熱と床断熱の良しあし
〔テーマ2〕 基礎断熱は蟻害と水に注意
〔テーマ3〕 床断熱では床組みが熱橋に
〔テーマ4〕 屋根・天井は合板上で断熱
〔テーマ5〕 小屋裏は5層を明確に区分
〔テーマ6〕 換気・空調設備はメンテと風量
〔テーマ7〕 壁の付加断熱は熱橋・窓対策を
〔断熱等級7の注意点〕 高断熱でも不快、垂れリスク
第5章 断熱改修の極意
〔工法比較〕 フル断熱と部分断熱の使い分け
〔部分断熱改修事例〕 断熱範囲と工法選定で費用削減
第6章 結露を防ぐ等級6の部位別仕様
〔外皮全体の推奨仕様〕 施工しやすく層がつながる納まりに
〔基礎断熱の推奨仕様〕 立ち上がりの室内側とスラブ下を断熱
〔基礎断熱の工程1〜4〕 地中からの湿気浸入を防ぐ 他
〔床断熱の推奨仕様〕 大引き・根太間で付加断熱
〔床断熱の工程1〜4〕 大引き間の断熱欠損をなくす 他
〔外壁付加断熱の推奨仕様〕 発泡系断熱材で壁厚を抑える
〔外壁付加断熱の工程1〜4〕 付加断熱材の隙間をなくす 他
〔高断熱サッシまわりの推奨仕様〕 半外付けで付加断熱に対応
〔高断熱サッシまわりの工程〕 サッシ設置前にシートを先張り
〔屋根断熱の推奨仕様〕 2重垂木と付加断熱を組み合わせる
〔屋根断熱の工程1〜5〕 付加断熱の防水・気密を確保 他
〔天井断熱の推奨仕様〕 桁上付加断熱と桁下吹き込み断熱
〔天井断熱の工程1〜5〕 桁上合板で防水・気密を確保 他
おわりに
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