商品説明内容説明
円安は止まるのか?金利のある世界が再来!しつこい物価高で国民は疲弊、資産価格の高騰で富裕層は潤う―。持続困難な財政、低金利政策の継続が、問題をいっそう深刻にする。中長期的視点から日本経済の課題と選択肢を提示。
目次
プロローグ―パンデミック、気候変動、国際紛争
第1章 粘っこいインフレは何をもたらすのか
第2章 パンデミックの後遺症
第3章 気候変動と国際紛争
第4章 国力低下を反映した円安
第5章 財政の持続可能性を脅かす「政策の割当て」
第6章 企業行動の変容をウォッチする日銀
第7章 中央銀行の憂鬱
エピローグ―日本社会の課題
著者等紹介
水野温氏[ミズノアツシ]
元日本銀行政策委員会審議委員。1989年ニューヨーク市立大学経済学博士。1986〜89年NBER(全米経済研究所)客員研究員。1987年ニュージャージー州立大学で経済学部講師。1989〜2004年チーフ債券ストラテジストとして野村證券、ドイツ証券、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券などに勤務。2004年12月〜2009年12月日本銀行政策委員会審議委員。2010年1月〜2012年3月クレディ・スイス香港でアジア太平洋地域債券部門副会長、2012年4月〜2019年1月クレディ・スイス証券取締役副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
《円安は止まるのか? 金利のある世界が再来!》
しつこい物価高で国民は疲弊,資産価格の高騰で富裕層は潤う──。
持続困難な財政,低金利政策の継続が,問題をいっそう深刻に。
中長期的視点から日本経済の課題と選択肢を提示する注目書。
金利や外国為替の動向を見定めたい投資家,金融関係者必読!
■2013年4月,日本銀行は長らく続いたデフレ経済からの脱却を目指し,量的・質的金融緩和を導入した。黒田東彦日本銀行総裁(当時)は,大規模な金融緩和策によって2%の「物価安定の目標」を2年で実現すると表明。インフレ目標の導入により期待に働きかけ,デフレ脱却を目指した。
■大規模金融緩和は,株高・円安をもたらす一方,本来の政策目標であるデフレ脱却は先が見えなかった。日銀は出口を考えることなく緩和策を続々と追加し,国債市場の機能は著しく低下。政府の財政規律は緩み続けた。
■日本がデフレと格闘する中,2020年には新型コロナウイルスの感染が世界的規模で流行(パンデミック),その2年後にはロシアがウクライナへ侵攻した。経済の分断は深まり,欧米諸国を中心に激しいインフレに見舞われた。だが,2024年を迎えてなお日銀は大規模緩和の修正に消極的であり,政府は歳出改革に手つかずのまま。その陰で経済の歪みは拡大,重要課題は置き去りにされている。
■本書は,人口動態やエネルギー政策,社会インフラなど日本が直面する困難を見据えつつ,粘着的な物価高の構造的な要因を説き,政策運営全般の矛盾を鋭く指摘。具体的な課題を提示するとともに,政府・日銀に決断を迫る。
■政策関係者や金融関係者のほか,今後の金利やドル円の動きなどを見定め,運用を検討したい投資家が読んでおきたい注目の一冊。
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