内容説明
声楽家で教師、合唱指揮者、音楽評論家と「3足のわらじ」を履く筆者ならでは。声帯を大事にした、少ない労力で最大の効果を得る、実は合理的な「歌うこと」の本。「ヴィジョン編」で想像力を鍛え、「技術編」で楽典・発声等を再確認。最後に「統合編」で“素敵”に到達する全3章で進む歌のレッスン。
目次
第1章 「ヴィジョン」編 解釈の深め方(「歌」とは何か?;シューベルトとウェルナーの『野ばら』「音楽」が行うこと;『上を向いて歩こう』のヴィジョン ほか)
第2章 「技術」編(楽典の復習;「発声」の整理整頓;脳へのインプット)
第3章 「統合」編(「演奏」への転換;最高の演奏;「ヴィジョン」の醸成―ロケハンの作業 ほか)
著者等紹介
國土潤一[コクドジュンイチ]
昭和31年東京生まれ。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修士課程(独唱テノール専攻)修了。旧西ドイツ国立デトモルト音楽大学に留学。帰国後は、声楽家としての活動のほか、「レコード芸術」、「音楽の友」、「モーストリー・クラシック」各誌を中心とした音楽評論、合唱指揮の分野でも活動している。東京学芸大学、武蔵野美術大学、文化学園大学、放送大学埼玉センター各講師。(公財)三菱UFJ信託芸術文化財団理事。出光音楽賞推薦委員。文化庁の各種委員も務める。平成27年度下総皖一音楽賞受賞。声楽をテオ・リンデンバウム、リヒャルト・ホルム、伊藤亘行、川村英司、山路芳久、松村健太郎に、ドイツ語舞台発音法をハンス・クールマンに、合唱指導法を田中信昭に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)