内容説明
教科書では教えてくれない“自由気まま”な徒然草の読み方。
目次
第1章 散歩の名人
第2章 話し上手・聞き上手
第3章 孤独のススメ
第4章 個性派法師に学ぶ
第5章 プロフェッショナル
第6章 恋を語る
第7章 みやび“日本の美意識”
第8章 生と死
著者等紹介
あんの秀子[アンノヒデコ]
早稲田大学第一文学部卒業。広告会社・出版社を経て、ライター、編集者に。中学・高校の国語科教師としてつとめるかたわら、日本文学・日本語などをテーマに執筆
館尾冽[タテオレツ]
漫画家、イラストレーター。大学在学時に『ロードス島伝説RPGリプレイ』(角川スニーカー文庫)でデビュー。以降、少年漫画や学習漫画、海外コミックなどでさまざまなジャンルの作品を手がける
サイドランチ[サイドランチ]
漫画家、イラストレーター。ゲーム会社勤務を経て、2005年に『精怪異聞』(一迅社)にて商業デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
本書は、兼好法師を主人公としたマンガと、解説で、徒然草を読み解き、古典として読み継がれてきた生き方のヒントを毎日の生活に生かすための本です。
【今、なぜ徒然草か?】
・研究者が徒然草に注目!「隠遁者だといわれた兼好像は捏造だった!」
⇒実は兼好は社交性があり、自由な感性をもつ「バランス感のあるご意見番」だった。
・「ゆらぎを認め、謙虚に自分らしくあろうとする姿勢」が
「何事にも白黒はっきりつけなければ気が済まない」現代人の清涼剤に!
⇒「お酒は人付き合いでも健康でも災いの元」と言ったり、
「月の夜にのんびりと語りながら酒を飲んで語るのは最高」と言ったり
兼好はその場に合わせつつ、自分に向き合って語ります。
・「人間関係」「ほどよい仕事」「日本の美意識」「孤独のススメ」など
毎日の生活が豊かになるヒントが満載!
【本文より】
兼好は歌人ですから恋や季節、人生への述懐も語ります。
好奇心旺盛のぞき見精神で見聞きしたものを書き記します。
孤独をよしとする兼好の「おひとりさま」論は現代人にこそ通じるものがありそうです。
誰に読ませたいと気負ってはいない。書かねばならないなんて追い立てられてもいない。
思い浮かんだことを書きたくなって心にまかせて書いてゆく。
七〇〇年前に書かれたそんな古典からあなたの心にも
ふっと引っかかる一文が見つかるかもしれません。