内容説明
私の体の中には複数の時間が流れている。ADHDの診断を通じて小説家が自分の内側で一体何が起こっているかを考えた。
目次
プロローグ 並行世界
1 私は困っている
2 他人の体はわからない
3 伝えることは難しい
4 世界は豊かで濃密だ
エピローグ 日常
出版社内容情報
【目次】
プロローグ──並行世界
I──私は困っている
1 なにもしないでぼーっとしている人
(ここでちょっと一言)
2 グレーゾーンと地図
3 喘息──見た目ではわからない
4 助けを求める
5 眠い
6 「眠い」の続き
7 地味に困っていること
8 ADHDと薬
9 ワーキングメモリ、箱またはかばん
10 線が二本は難易度が高い
11 励ましの歌を歌ってください
12 さあやろうと思ってはいけない
13 助けてもらえないこと、助けようとする人がいること
II──他人の体はわからない
1 強迫症と『ドグラ・マグラ』
2 時間
3 靴の話
4 靴に続いて椅子問題
5 パクチーとアスパラガス
6 多様性とかダイバーシティみたいな
7 「普通」の文化
III──伝えることは難しい
1 そうは見えない
2 「迷子」ってどういう状況?
3 視力と不機嫌と客観性
4 ASDキャラとADHDキャラ
5 片づけられない女たち?
6 わからないこととわかること
7 毒にも薬にもなる
8 体の内側と外の連絡が悪い
9 奪われ、すり替えられてしまう言葉
10 気にするか、気にしないか
IV──世界は豊かで濃密だ
1 複数の時間、並行世界、現在の混沌
2 自分を超えられること
3 旅行できない
4 マルチタスクむしろなりがち
5 私と友達
6 向いている仕事
7 休みたい
エピローグ──日常
おわりに