内容説明
ヴァージニア・ヘンダーソンの名前は、ICNの看護の定義とともに、ナースであれば知らない人はいない。20世紀のナンチンゲールともいわれた。しかし保健医療が激しく変貌する今日では、さすがに古くなった…と人は考えるかもしれない。果たしてほんとうにそうか。本書はヘンダーソンが残した膨大な著作の中から、珠玉の「看護に優れる」をはじめ、浩瀚なテキスト『看護の原理と実際』の主要部分や雑誌発表論文、講演記録などを選び、『選集』にまとめた。多彩な文章が、ヘンダーソンにとっての「看護とは」を浮き彫りにする。各章のはじめに置かれた「訳者解題」は、看護の臨床、研究、教育、社会的役割にわたるそれぞれの文章が、ヘンダーソンという宇宙に占める布置を示唆し、読者をヘンダーソン再考へといざなう。
目次
第1部 患者ケア(看護に優れる;ハイテクノロジー時代にあって、看護とは ほか)
第2部 看護教育(一般看護のための教育;看護基礎教育のカリキュラムについて ほか)
第3部 看護研究(看護実践研究―いつになったら?;看護研究展望 ほか)
第4部 社会的活動としての看護(ヘルスケアの一部である看護;ヘルスサービスの常在構成要素である看護 ほか)
著者等紹介
ハロラン,エドワード・J.[ハロラン,エドワードJ.][Halloran,Edward J.]
RN,PhD,FAAN
小玉香津子[コダマカズコ]
聖母大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)