内容説明
「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」では、自分の頭で考えて表現する力、対話や協桃を通じて知識やアイデアを共有し新しい解や納得解を生み出す力、豊かな情操や規範意識、他者への思いやり、対面でのコミュニケーションを通じて人間関係を築く力、困難を乗り越え、ものごとを成し遂げる力などを育むことが重要とされています。このように、令和以降の社会を生き抜くためには、より多くの力が求められているのです。そのための力がライフスキルです。本書では、WHO(World Health Organization)が提唱しているライフスキル教育をもとに、筆者の博士号取得論文の研究成果やその過程で得た知見を生かして、現場で活用しやすいように生活指導の実践内容を構成しました。ライフスキルを身につけ、変化の大きな社会を歩んでいくための、子どもたちの未来を見据えた生活指導のアイデアを紹介します。
目次
第1章 自分のことは自分でできる子に育てよう(子どもたちをできる状態にする3ステップ;本書で取り扱うライフスキル;第2章の使い方 自分のニーズに合わせた生活指導)
第2章 生活指導のアップデートアイデア(人助けのエキスパートを目指そう(人間関係)
トラブルにならない!約束の仕方(人間関係)
断るスキルを身につけよう 概要編(人間関係)
断るスキルを身につけよう 活用編(人間関係)
批判的思考を使え!正直村ゲーム(批判的思考) ほか)
著者等紹介
筆野元[フデノゲン]
1989年、大阪府生まれ。大学卒業後、民間企業に就職。小学校教員資格認定試験合格後、大阪府堺市立小学校教諭となり現在に至る。学校現場で働きながら兵庫教育大学大学院に進学。兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科生活・健康系教育連合講座(博士課程後期)修了。博士(学校教育学)。日本学校保健学会会員。日本健康教育学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
急速に変化する社会でも生き抜いていけるように、「自分のことは自分でできる」子どもたちを育てる生活指導のアイデアを紹介します。忘れ物指導や整理整頓、当番、掃除だけでなく、タブレットの活用や感染症対策、キャリアパスポートにかかわる実践事例も収録!