内容説明
中学校では教科書も新しくなり、「主体的・対話的で深い学び」を目指す教育課程が本格実施となった。本書は、読むこと領域において、この「主体的・対話的で深い学び」を実現するための発問のあり方について、その考え方と実践例を示したものである。説明文:オオカミを見る目/食感のオノマトペ/玄関扉等、文学:さんちき/空中ブランコ乗りのキキ/少年の日の思い出等、古典:竹取物語/敦盛の最期/おくのほそ道。31教材を収録!
目次
第1章 主体的・対話的で深い学びを実現する発問づくりのポイント(ことばの世界を楽しむ;発問を分類して捉える ほか)
第2章 教材別・主体的・対話的で深い学びを実現する教科書教材の発問モデル(説明文の発問モデル(オオカミのイメージから常識を疑うことを知ろう「オオカミを見る目」(東書一年)
「感」からオノマトペが人の心情に与えるしくみを理解しよう「食感のオノマトペ」(三省一年) ほか)
文学の発問モデル(三つの「そっと」をつなげて読もう「さんちき」(東書一年)
キキの幸福観から解釈を広げよう「空中ブランコ乗りのキキ」(三省一年) ほか)
古典の発問モデル(異界性と人間性に着目し、おもしろさに触れよう「竹取物語」(各社一年)
武士の心情の「複雑さ」を読み取ろう「敦盛の最期」(三省・教出二年) ほか))
著者等紹介
吉川芳則[キッカワヨシノリ]
兵庫教育大学大学院教授。博士(学校教育学)。兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業。兵庫県公立小学校教諭、兵庫教育大学附属小学校教諭(この間に兵庫教育大学大学院修士課程言語系コース修了)、兵庫県教育委員会事務局指導主事を経て現職。全国大学国語教育学会(理事)、日本国語教育学会、日本読書学会、日本教育方法学会等会員。国語教育探究の会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)