内容説明
どれほど優れた授業者の素晴らしい授業であっても、そのままでは、目の前の子どもたちにとってユニバーサルデザイン化された授業にはなりません。しかも、目の前にいる子どもたちですら、今日と明日とで同じではないのです。その子たちを相手に「よくできた」と自分で満足できる授業を実現するのは、そう簡単なことではありません。本書で紹介する様々な工夫や授業の展開例は、そのような最善を目指し続ける授業づくりの「材料」や「組み立て方のコツ」です。今回はそれらを、「授業の『引き出し』」と「授業のUD化5つのテクニック」という2つの柱から整理しました。
目次
第1章 理科授業のユニバーサルデザインとは?(授業のユニバーサルデザインとは?;子どもの視点から考える理科授業の難しさ;理科授業のユニバーサルデザイン化に向けた基本的なポイント;授業の「引き出し」と授業のUD化5つのテクニック)
第2章 ユニバーサルデザインの理科授業をつくる18の「引き出し」(本当に知っているの!? 引き出し(1) 「知っているつもり」へのゆさぶり
あれはそういうことだったのか! 引き出し(2) 実生活や身近な自然とのつながり
五感を使って学ぼう! 引き出し(3) さわる/動かす体験 ほか)
第3章 18の「引き出し」×5つのテクニックでつくる!ユニバーサルデザインの理科授業(3年;4年;5年;6年)
著者等紹介
久本卓人[ヒサモトタクト]
神奈川県公立小学校総括教諭。日本授業UD学会湘南支部事務局長。1975年生まれ。奈良教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。神奈川県公立小学校教諭、神奈川県立総合教育センター指導主事、神奈川県教育委員会子ども教育支援課指導主事を経て、現職。支援教育の視点を取り入れた学級運営や授業づくりについて、県内外の仲間たちと日々研鑽を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)