内容説明
難関校に合格するも休みがちに、大学で周囲から孤立、職場では評価されない。将来を約束されたエリートたちは、なぜ“転落”してしまったのか。数々の症例に接してきた著者が、高学歴発達障害の人々の現状を浮き彫りにし、“再生”に至るまでの道のりを提示する。
目次
序章 発達障害の誤解を解く
第1章 中高生―受験エリートたちのコースアウト
第2章 大学生―「自由」が諸刃の剣に
第3章 社会人―学生時代のような「先送り」が利かない
第4章 起業家とフリーランス―天才たちにひそむ発達障害
第5章 長く続く不適応―自分の考えに固執しすぎる人々
第6章 治療困難な例―患者の「思い込み」が治療を阻害する
終章 発達障害をいかに治療するか?
著者等紹介
岩波明[イワナミアキラ]
1959年、神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業後、都立松沢病院などで臨床経験を積む。東京大学医学部精神医学教室助教授、埼玉医科大学准教授などを経て、2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授。2015年より昭和大学附属烏山病院長を兼任、2024年より昭和大学特任教授。ADHD専門外来を担当。精神疾患の認知機能障害、発達障害の臨床研究などを主な研究分野としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
高学歴、高偏差値なのに……
使えない・空気を読めない・ミスを連発
するのはなぜなのか?
難関校に合格するも休みがちに、大学で周囲から孤立、職場ではまったく評価されない。
将来を約束されたエリートたちは、なぜ”転落”してしまったのか――。
精神科教授として発達障害の患者に長年向き合ってきた岩波明氏によると、ここ10年あまり、これまでとは違うタイプの患者が目立って増えてきたという。
高学歴で知的レベルが高く、有名校や一流企業に所属している。
ところが些細なことがきっかけとなって、それまでの「人生経路」からドロップアウトしてしまう。
彼らに共通しているのは、発達障害を抱えているということ。
20世紀末から社会の「管理化」「デジタル化」が強力に進行し、規格からはずれた個人が簡単にあぶり出されるようになったのだ。
数々の症例に接してきた精神科医である著者が、高学歴発達障害の人々の現状を浮き彫りにし、いかにして回復して社会復帰するか、”再生”に至るまでの道のりを提示する。
●目次
序 章 発達障害の誤解を解く
第1章 中高生――受験エリートたちのコースアウト
第2章 大学生――「自由」が諸刃の刃に
第3章 社会人――学生時代のような「先送り」が利かない
第4章 起業家とフリーランス――天才たちに潜む発達障害
第5章 長く続く不適応――自分の考えに固執しすぎる人々
第6章 治療困難な例――患者の「思い込み」が治療を阻害する
終 章 発達障害をいかに治療するか?