商品説明内容説明
アフガニスタン北東部の山岳地帯に位置するアメリカ陸軍の戦闘前哨(COP)キーティング。この小規模な米軍陣地は、急峻な山々に囲まれた深い谷底にあり、敵の攻撃に対してきわめて脆弱な「死の罠」だった。2009年10月3日の早朝、前哨に駐留していたレッド小隊を含む黒騎士中隊の兵士50人は、四方からにわかに沸き起こった猛烈な銃火器の発射音に眠りを破られた。キーティングは、300人を超えるタリバン部隊による、かつてない規模の奇襲を受けたのだ。綿密に練られた襲撃計画、隙なき包囲網、絶え間なく降りそそぐ銃砲火を前に、友軍のアフガニスタン国軍は敵前逃亡、米兵たちは次々と斃れていく。そのとき、無線機から切迫した声が響いた。「敵兵が鉄条網内に侵入!」孤立無援の兵士たちに、絶体絶命の危機が迫る。一方、ロメシャ二等軍曹率いるレッド小隊の生き残りは、ひそかに反撃の機をうかがっていた―。苛烈な戦闘を生き延びた兵士が語る、息詰まる攻防の全記録。
目次
第1部 ヌーリスタンへの道(部下を失う;手勢をそろえる ほか)
第2部 最大発射速度での連射(「だれかを殺しに行こうぜ」;重度の触敵 ほか)
第3部 蹂躙(唯一の応戦陣地;「敵兵が鉄条網内に侵入」 ほか)
第4部 こいつを取り戻す(反撃開始;持ちこたえられない ほか)
第5部 ステファン・メイスを救う(「いそつを片付けろ」;遺体回収 ほか)
著者等紹介
ロメシャ,クリントン[ロメシャ,クリントン] [Romesha,Clinton]
米陸軍退役兵士。1981年生まれ、1999年陸軍入営。「イラクの自由作戦」に従事するためイラクに2度出征、「不朽の自由作戦」に従事するためアフガニスタンに1度出征。2009年10月3日に戦闘前哨(COP)キーティングが攻撃を受けた際は、第4歩兵師団第4旅団戦闘団第61騎兵連隊第3偵察大隊B中隊レッド小隊のセクション・リーダーとして防御の一翼を担った。名誉勲章を含めて多数の褒章を受けている。2011年に除隊。現在は家族とともにノースダコタ州在住
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生まれ、早稲田大学商学部卒業。英米文学翻訳家。豊富な軍事知識を生かした緻密でレベルの高い翻訳で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
アフガン辺境の米軍戦闘前哨をタリバンの大部隊が猛襲。米兵たちは次々に斃れ――。苛烈な戦闘を生き延びた元兵士が語る極限の手記。
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