内容説明
南米のとある小国。副大統領邸では、日本企業の社長ホソカワの誕生パーティが開かれていた。特別ゲストの世界的オペラ歌手ロクサーヌが歌い終えた瞬間、武装したゲリラがなだれ込んでくる。副大統領邸は反政府組織に占拠されてしまったのだ。膠着状態が続くうち、ゲリラと人質の間には奇妙な絆が生まれ、彼らはその状況に幸せすら感じるようになるが…極限状態で生まれる心の交流を描く傑作。映画化原作。
著者等紹介
パチェット,アン[パチェット,アン] [Patchett,Ann]
1963年、ロサンゼルス生まれ。サラ・ロレンス・カレッジ創作学科在学中、長篇作品が“パリス・レビュー”に掲載される。1992年にThe Patron Saint of Liarsでデビュー。2001年に発表した第4長篇の『ベル・カント』で、オレンジ賞、PEN/フォークナー賞を受賞。現在はテネシー州ナッシュビルで書店“PARNASSUS BOOKS”を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
南米のとある国で公邸占拠事件が発生。人質となった各界の要人たちと世界的オペラ歌手、ゲリラの少年少女たちの奇妙な交流を描く