「辻が花」の誕生―“ことば”と“染織技法”をめぐる文化資源学

著者:小山 弓弦葉【著】
出版社:東京大学出版会

商品説明

目次

第1章 染織史研究における辻が花(戦前における在野の研究者による見解;戦後の染織史研究における定義)
第2章 本来の「辻が花(染)」とはなにか―「ことば」に残る色とかたち(「辻が花(染)」を記した史料とその内容
本来の「辻が花(染)」とはなにか―中世における特徴
戦後の染織史研究における定義)
第3章 伝存する「辻が花裂」とはなにか―染織としての色とかたち(辻が花裂とその内容;技法と材質の特徴;色と模様の特徴;形状の改変と伝来)
第4章 辻が花「誕生」の近代(明治期の古染織蒐集と「辻が花」;辻が花コレクションの誕生;活用される辻が花―復元・構造・点字・写し)
第5章 辻が花「神話化」の現代(辻が花裂の変容;「辻が花ブーム」下における染織史研究;現代「辻が花」作家の誕生)



著者等紹介

小山弓弦葉[オヤマユズルハ]
大阪府生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院博士課程修了(人文社会系研究科文化資源学)。日本東洋染織史専攻。博士(文学)。奈良県立美術館学芸員を経て、東京国立博物館主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

絞り染の一つ「辻が花」。中世以来の変遷をたどる中で実像に迫り、近代以降の古美術や文化財を巡る文化構造の一端を解明する。

絞り染のひとつとして知られる「辻が花」.しかしこのことばが生まれた中世当時は別の染織を意味していた.語義はなぜ,いかにして変容を遂げたのか.辻が花をめぐる歴史をたどり,その実像と,近代以降に古美術や文化財として価値づけられていく過程を解明する.

第一章 染織史研究における辻が花
一 戦前における在野の研究者による見解
二 戦後の染織史研究における定義
第二章 本来の「辻が花(染)」とはなにか――「ことば」に残る色とかたち
一 「辻が花(染)」を記した史料とその内容
二 本来の「辻が花(染)」とはなにか――中世における特徴
三 江戸時代における「辻が花(染)」――伝えられた「ことば」、新奇なる考証
第三章 伝存する「辻が花裂」とはなにか――染織としての色とかたち
一 辻が花裂とその内容
二 技法と材質の特徴
三 色と模様
四 形状の改変と伝来
第四章 辻が花「誕生」の近代
一 明治期の古染織蒐集と「辻が花」
二 辻が花コレクションの誕生
三 活用される辻が花――復元・模造・展示・写し
第五章 辻が花「神話化」の現代
一 辻が花裂の変容
二 「辻が花ブーム」下における染織史研究
三 現代「辻が花」作家の誕生
付録:主要参考文献/図版一覧/辻が花研究史年表/辻が花裂一覧

【著者紹介】
小山弓弦葉:東京国立博物館主任研究員




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