目次
序章 熱帯フロンティアへの移住と開拓―その地理学的な視点と枠組み
第1章 インドネシア外島における農園開発―歴史、制度、空間的展開
第2章 スマトラ島リアウ州の地誌的背景―資源開発の歴史と人口動態
第3章 農園労働者から個人農園経営者へ―カンディス郡L村を事例に
第4章 政策的移住と自発的移住の交差点―旧バガン・シネンバ郡B町を事例に
第5章 移住と開拓を決めるとき―移住者のライフヒストリーを読み解く
第6章 熱帯フロンティア再考―過去、現在、そして未来
終章 本書の分析枠組みに対する評価
著者等紹介
小泉佑介[コイズミユウスケ]
2012年上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。2023年〜現在、一橋大学大学院社会学研究科・講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
1980年代以降に拡大を続けてきたインドネシアのアブラヤシ農園開発は、どのような人々によってなされてきたのか。政府と民間、企業と個人など、複雑に入り組んだ構造と主体を、移住者による社会階層変動という視点から分析し、発展を続ける未開拓地域の動態を浮かび上がらせる。