目次
第1部 構造(戦時統制経済の開始;日中戦争期の国際収支―外貨不足問題と経済統制;「大東亜共栄圏」の経済的実態)
第2部 動態(日中戦争期の外貨決済;日中戦争期の外国為替基金制度;資金統制と産業金融―日華事変期における生産力拡充政策の金融的側面)
第3部 展開(太平洋戦争期の生産増強政策;日本の戦時経済―国際比較の視点から;戦後五〇年と日本経済―戦時経済から戦後経済へ)
著者等紹介
原朗[ハラアキラ]
1964年東京大学経済学部卒業。1966年同大学大学院経済学研究科修士課程修了・同博士課程中退・東京大学経済学部助手、1970年東京大学助教授、1984年東京大学教授、1999年4月東京国際大学教授を経て、現在東京大学名誉教授。この間、土地制度史学会理事代表・日本学術会議会員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
日中戦争期を中心に、日本の戦時経済の構造と実態を解明。戦時経済研究をながらく牽引してきた著者が贈る待望の初の単著。
日中戦争期を中心に,日本の戦時経済の構造と実態を,特にそれらを規定した諸要因に注目して解明する.実証に裏付けられた明快な分析により,非常事態のなか大きく変化した時代の趨勢を鮮やかに描く.戦時経済研究をながらく牽引する著者が贈る,待望の論集.
第一部 構造
I 戦時統制経済の開始
II 日中戦争期の国際収支――外貨不足問題と経済統制
III 「大東亜共栄圏」の経済的実態
第二部 動態
IV 日中戦争期の外貨決済
V 日中戦争期の外国為替基金制度
VI 資金統制と産業金融――日華事変期における生産力拡充政策の金融的側面
第三部 展開
VII 太平洋戦争期の生産増強政策
VIII 日本の戦時経済――国際比較の視点から
IX 戦後50年と日本経済――戦時経済から戦後経済へ
【著者紹介】
原 朗:東京大学名誉教授・首都大学東京客員教授