内容説明
官僚と政治のあり方を問う。原発問題、過労死、COVID19…私たちが直面する「公共的問題」に対し、政策は的確に構想され、実施されているのか。近年の政策作成・決定手続きの大きな変化をふまえて改訂。
目次
1章 公共政策とは何か(公共政策の発展;公共政策の構成要素;政策の作成と参加者;政策作成と実施の関係)
2章 公共政策作成の条件(政策準備の環境―政権主導と財源;政策準備の制度―政権主導と政治的アクター;法律作成のプロセス;予算作成のプロセス)
3章 政策の実施(政策の実施過程と活動主体;政策の実施と法規の裁量;公共事業の予算と実施主体;第一線職員の実施活動;政策コミュニティの権能)
4章 政策の実施と地方自治(日本の政府間関係と集権・融合;公共サービスと政策実施;指導・助言と政策実施;「歳入の自治」と政策実施)
5章 公共政策のイノベーションと政策評価(公共政策の「公共性」と「市民性」;政策情報の回路の多元化;政策情報のカテゴリーと公開;政策作成・実施手続きへの参加;国会にもとめられる市民の目線での政策評価)
著者等紹介
新藤宗幸[シンドウムネユキ]
1946年神奈川県生れ。1972年中央大学大学院法学研究科修士課程修了。立教大学法学部教授、千葉大学法経学部教授、公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所理事長などを歴任。現在、千葉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
公共政策とは何か.それはどのようにつくられ,実施され,評価されているのか.本書は,日本の政策プロセスを東日本大震災,原発問題,過労死,新型コロナウイルス問題など具体的な話題を通して考え,イノベーションの道を探る.大きく変化した政治と行政の関係をふまえた全面改訂第2版.