商品説明内容説明
第一次世界大戦直後、イギリスはシンガポール海軍基地を建設。その後ワシントン軍縮条約を経て日英同盟が破棄された一九二〇年代には日本とイギリス帝国の南洋における利権が対立する。本書はイギリスの南洋政略と当時の日英のシーパワーのバランスを注視し、日本の南進策の実態と陸海軍の対英米観の相異の変質を再検討しながら、日英開戦に至った経緯をグランド・ストラテジー(大戦略)の観点から検証する。
目次
序章 「シンガポール戦略」
第1章 太平洋のバランス・オブ・パワー
第2章 海軍軍縮体制の終焉
第3章 世論の受け止め―一九二〇年代
第4章 世論の受け止め―一九三〇年代
第5章 一九三六年の南進策の再検討
第6章 マレー・シンガポール攻略「作戦計画」の起源と進化
第7章 欧州戦争の衝撃と南進
第8章 大戦略なき開戦
第9章 シンガポール攻略に向けた準備の完成
著者等紹介
山本文史[ヤマモトフミヒト]
近現代史研究家。1971年フランス・パリ生まれ。獨協大学英語学科卒業、獨協大学大学院外国語学研究科修士課程修了、シンガポール国立大学(NUS)人文社会学部大学院修了。Ph.D(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
日米間より早く始まった日英開戦に至った経緯を、日本の南進策、陸海軍の対英米観の相異と変質、英の東洋戦略の実態から検証。
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