内容説明
トランプ2・0を機に世界秩序は急激に変わりつつある。協調から対立、自国のアイデンティティ再構築を目指す動きはロシアや中国も同様で、こうした歴史的変曲点は百年前、第一次大戦後の戦間期にも酷似する。戦後八十年のいま、政治家や政党はこぞって「保守」を掲げるが、社会の閉塞感は強まるばかりだ。混迷と不確実性の時代をこの国はどう乗り越えるのか―。近代思想史を掘り下げ、令和日本への処方箋を示す。
目次
第一章 アイデンティティの政治の潮流
第二章 テロリズムの論理と心理
第三章 「保守」という言葉の混乱
第四章 アメリカと世界の分断
第五章 「戦間期」からの教訓
第六章 令和日本のデザイン
著者等紹介
先崎彰容[センザキアキナカ]
1975(昭和50)年東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。東北大学大学院博士課程修了、フランス社会科学高等研究院に留学。現在、社会構想大学院大学教授。専門は日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
トランプ2.0を機に世界秩序は急激に変わりつつある。協調から対立、自国のアイデンティティ再構築を目指す動きはロシアや中国も同様で、こうした歴史的変曲点は百年前、第一次大戦後の戦間期にも酷似する。戦後八十年のいま、政治家や政党はこぞって「保守」を掲げるが、社会の閉塞感は強まるばかりだ。混迷と不確実性の時代をこの国はどう乗り越えるのか――近代思想史を掘り下げ、令和日本への処方箋を示す。
【目次】