内容説明
菜の花、椿、朝顔、水仙―ひと月ひと花の「なげいれ指南」。白洲正子が唯一認めた天才花人が、四季折々の「花の心」といけかたを、花鋏の使い方、器選びからやさしく教える花伝書24カ月。『芸術新潮』好評連載、待望の単行本化。
目次
一月 松竹梅
二月 菜の花
三月 椿
四月 菫
五月 どくだみ
六月 笹百合
七月 朝顔
八月 秋草
九月 野菊
十月 枯蓮〔ほか〕
著者等紹介
川瀬敏郎[カワセトシロウ]
花人。1948年京都生れ。幼少より池坊の花道を学ぶ。日本大学芸術学部卒業後、パリ大学へ留学。演劇、映画を研究するかたわらヨーロッパ各地を巡る。74年に帰国後は流派に属さず、いけばなの原型である「たてはな」と、千利休が大成した自由な花「なげいれ」をもとに、花によって「日本の肖像」を描くという、独自の創作活動をつづける