ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡

著者:浜田 哲二/浜田 律子【著】
出版社:新潮社

商品説明

内容説明

「恥ずべきことは、自分が生き延びたこと」沖縄戦で、米軍から陣地奪還を果たした大隊があった。奮戦むなしく兵士の約9割は戦死。24歳の指揮官・伊東孝一は終戦直後から部下の遺族に宛てて「詫び状」を送り続ける。時は流れ、伊東から「遺族からの返信」の束を託されたジャーナリスト夫婦が、“送り主”へ手紙を返還するなかで目撃したものとは―。



目次

プロローグ―伊東大隊長への手紙
第1章 戦いは強固な陣地づくりから―沖縄上陸と戦闘準備(一九四四年夏〜四五年四月中旬)
第2章 陣地なき戦い―緒戦、西原・小波津の戦闘(一九四五年四月末)
第3章 噛み合わない作戦指令―首里近郊一四六高地の戦闘(一九四五年五月初旬)
第4章 死闘、また死闘―棚原高地の奪還作戦(一九四五年五月五〜七日)
第5章 玉砕を覚悟―首里司令部近郊の守備〜南部撤退(一九四五年五月中旬〜五月末)
第6章 最後の防衛線―糸満・国吉台の戦闘(一九四五年六月中旬)
第7章 武装解除までの消耗戦―糸満・照屋の戦闘(一九四五年六月〜八月末)
エピローグ―奇跡の帰還



著者等紹介

浜田哲二[ハマダテツジ]
1962年、高知県出身。元朝日新聞社カメラマン。2010年に会社を早期退職後、青森県の世界自然遺産・白神山地の麓にある深浦町へ移住し、フリーランスで活動中。沖縄県で20年以上、戦没者の遺骨収集と遺留品や遺族の手紙返還を続けている。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員

浜田律子[ハマダリツコ]
1964年、岡山県出身。元読売新聞大阪本社記者。93年、結婚を機に退職後、主婦業と並行してフリーランスで環境雑誌などに原稿を執筆。夫・哲二と共に沖縄県で遺骨収集と遺留品や遺族の手紙返還を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

戦没兵士は、私の最愛の人でした――手紙が浮き彫りにする感動の人間ドラマ。沖縄戦で、米軍から陣地奪還を果たした大隊があった。奮戦むなしく兵士の9割は戦死。終戦直後から24歳の指揮官・伊東孝一は部下の遺族に充てて「詫び状」を送り続ける。時は流れ、伊東から「遺族からの返信」の束を託されたジャーナリスト夫婦が、“送り主”へ手紙を返還するなかで目撃したのは――。不朽の発掘実話。




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