内容説明
その時、沖縄は破滅の寸前だった―死者も出た核ミサイルの暴発事故、キューバ危機を受け中国各都市に向け発射寸前だった戦術核ミサイル、島の生活を破壊した核爆弾投下訓練…。米軍占領下、東アジア最大の核基地となった沖縄の真実を、米国で発掘した秘蔵資料と当事者たちの証言で物語る。大反響の同名「NHKスペシャル」に、未放送情報を加え完全書籍化!
目次
“核の島”の端緒
海兵隊と核 知られざるつながり
島ぐるみ闘争と海兵隊移駐
海兵隊による核運用の実態
高まる“核”防衛
隠されていた核事故
核訓練が生んだ悲劇
安保改定と沖縄
メースB
キューバ危機 破滅の瀬戸際
本土復帰と核密約
「唯一の被爆国」の番外地
著者等紹介
松岡哲平[マツオカテッペイ]
1980年大阪府生まれ。2006年、京都大学大学院人間・環境学研究科卒業、NHKにディレクターとして入局。福岡局、報道局社会番組部を経て、2015年より沖縄放送局勤務。主な番組にNHKスペシャル「日航ジャンボ機事故 空白の16時間」、「沖縄空白の1年―“基地の島”はこうして生まれた」(「地方の時代」映像祭選奨)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)