目次
序章 命を救うビザ
第1章 海の向こうの国へ
第2章 若き外交官
第3章 命をかけた決心
第4章 28年ぶりの再会
著者等紹介
渡辺勝正[ワタナベカツマサ]
1937年生まれ。杉原千畝研究会代表
あべさより[アベサヨリ]
少女コミック誌から、児童雑誌まで幅広く活躍。北海道の大自然の中で仕事を続ける
稲垣収[イナガキシュウ]
1962年生まれ。フリー・ジャーナリスト
出版社内容情報
命をかけてビザを発給し、六千人をこえるユダヤ人難民を救った外交官・杉原千畝。戦後、イスラエルをはじめ多くの国から表彰を受け、世界中の教科書で取り上げられる、国際化時代の旗手、杉原の決断の人生を描く。
外交官・杉原千畝は、1940年リトアニアで、ナチスの迫害から逃れようとしたユダヤ人難民に、人道的立場から独断でビザを発給し六千人を超える人々の、尊い命を救いました。戦後、独断の責を問われて外務省から解職。しかし、イスラエル政府から贈られた『諸国民の中の正義の人』賞を始め、西欧諸国から多くの表彰を受けました。もしあのとき、杉原が外務省の命令通り、ビザ発給を拒否してユダヤ人を見殺しにしていたら、戦後日本は、世界中の国から猛烈な非難を受けていたでしょう。杉原は、ユダヤ人の命と同時に日本をも救ったのです。人権と国際協調の時代の新たな旗手として、杉原千畝は、世界中の教科書で大いに取り上げられることでしょう。