内容説明
歌舞伎界のすべてが姻戚関係になったと言われた「中村屋」と「成駒屋」の結婚から30年。子供や孫にも恵まれ、中村屋は十八代目中村勘三郎を中心に、幸福の絶頂にあった。ところが、2012年6月、勘三郎は突然、ガンを告知される。食道ガンだった。入院、手術、ARDSの発症、最後の希望を託したECMO治療…。勘三郎の苛酷な闘病と、それを支え続けた家族の姿を、最愛の妻が綴った渾身の手記。
著者等紹介
波野好江[ナミノヨシエ]
1959年4月12日、歌舞伎役者・七代目中村芝翫の次女として生まれる。1980年11月、五代目中村勘九郎(後の十八代目中村勘三郎)と結婚。長男は六代目中村勘九郎、次男は二代目中村七之助。九代目中村福助と三代目中村橋之助は弟(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
人気絶頂の歌舞伎役者を襲ったガン。手術から思いもよらぬ合併症による死までの、4か月に及ぶ壮絶な闘病の様子を、支え続けた夫人が綴る。類まれな夫婦と家族の愛の形。