内容説明
ある動物園のパンダ舎の屋上で、咲き誇るひまわりたち―兵庫県にある神戸市立王子動物園で暮らすパンダのタンタン。短い手足にモフモフとした毛並みがぬいぐるみのようにかわいらしく、“神戸のお嬢さま”と呼ばれています。多くの人に愛されるタンタンは、動物園でどのように暮らし、どうしてパンダ舎の屋上にはひまわりが植えられたのでしょうか。そこには二人の飼育員とタンタンの、ある約束がありました。
目次
1 タンタンと二人の飼育員
2 タンタンが神戸にやってきた!
3 タンタン、中国に帰る
4 タンタン、心臓の病気が見つかる
5 タンタン、最大のピンチに
6 タンタンとひまわりと約束
7 タンタン、ありがとう
著者等紹介
杉浦大悟[スギウラダイゴ]
1973年、神奈川県横浜市生まれ。NHKコンテンツ制作局専任部長。5年間タンタンと二人の飼育員に密着した「ごろごろパンダ日記」をはじめ、「ギョギョッとサカナ★スター」などNHKの数多くの番組の立ち上げ・制作に携わる
中村愛[ナカムラアイ]
埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科日本画博士後期課程修了。絵画教室アトリエAI主宰。水彩で描いたお花や、しろくまとパンダの作品を数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
ある動物園のパンダ舎の屋上で、咲き誇るひまわりたち_____
これは日本最高齢のパンダと、そのそばで支えた二人の飼育員の物語。
兵庫県の神戸市立王子動物園にいたパンダのタンタンを知っていますか?
短い手足にもふもふとした毛並みがぬいぐるみのようにかわいらしく、
いつものんびりごろごろしている姿は、「神戸のお嬢さま」として多くの人に愛されてきました。
でも、ちょっと待ってください。人間と同じでパンダにだってパン生があるのです。
来園者に見せる愛らしい姿の一方で、
日本最高齢のパンダとして、わが子を失いパートナーと死別し、
飼育員の二人ともに闘病中の日々を送るなど、背景にはタンタンのパンダとしての一生がありました。
これまで数年に渡り放映されてきたタンタンの密着番組
NHK「ごろごろパンダ日記」の番組プロデューサーの杉浦大悟氏が執筆し、
人と命ある生きものとの関係性や、老いるときも責任を持ってともにあるとはどういうことなのかを伝えます。
動物園に行くことが好きな子はもちろん、身近な生きものとの関わり方や、
生きものを育てることについて、大人も一緒に考え直すきっかけとなる一冊です。
全ページルビ付きなので、お子さまから大人の方まで、幅広い世代の方におすすめです。