内容説明
気になる「顔」の疑問を第一線の研究者が徹底解説!
目次
第1章 顔を見る脳の仕組み(見られるように進化した顔;鏡の中の他人 ほか)
第2章 自分の顔と出会うとき(赤ちゃんの見ている世界;顔を見つける生得的な神経機構 ほか)
第3章 自分の顔に夢中になる脳(自分の顔はVIP扱い;顔写真の加工にのめり込む現代人 ほか)
第4章 自己と他者をつなぐ顔(メラビアンの法則;表情の普遍性 ほか)
第5章 未来社会における顔(SNSの弊害;プロテウス効果 ほか)
著者等紹介
中野珠実[ナカノタマミ]
1976年、東京都生まれ。1999年、東京大学教育学部卒業。2009年、同大大学院教育学研究科修了。博士(教育学)。順天堂大学医学部助教、大阪大学大学院医学研究科・生命機能研究科准教授を経て、2023年より大阪大学大学院情報学研究科教授。情報通信研究機構(NICT)・脳情報通信融合研究センター(CiNet)主任研究員。身体・脳・社会の相互作用から生まれる心の仕組みに関する研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
デジタル時代の今、ネット上は過度に加工された顔であふれている。これはテクノロジーの急速な発展がもたらした、新たな現代病なのかもしれない――なぜ、人間は“理想の顔”に取り憑かれるのだろうか。そのカギとなる「脳の働き」に最新科学で迫る。そこから浮かび上がってきたのは、他者と自分をつなぐ上での顔の重要性と、それを支える脳の多様で複雑な機能の存在だった。
鏡に映る「自分の顔」が持つ、新たな意味にあなたは驚くかもしれない。
【本書のおもな内容】
・脳の底に横たわる、巨大な「顔認識ネットワーク」
・加工写真に反応する脳の部位とは
・人が覚えている顔の数は…推定5000人!
・卒業アルバムを懐かしがるのは高度な能力
・偶然できた模様や形が「顔」に見えるふしぎ
・「つらい時ほど、笑顔」は間違い?
・赤ちゃんはサルの顔も見分けられる?
・「真の笑顔」と「偽の笑顔」
・まるで実在する人物。人工知能がつくりだす「存在しない顔」
・顔が果たす「通路」の役割とは
【目次】
第1章 顔を見る脳の仕組み
第2章 自分の顔と出会うとき
第3章 自分の顔に夢中になる脳
第4章 自己と他者をつなぐ顔
第5章 未来社会における顔