内容説明
子どもの話し方や聞き方にクセがあっても否定しない。趣味や興味などモチベーションをもてることを会話にとり入れる。子どもにとってわかりやすい言い方、情報の示し方を意識する。
目次
1 会話がすれ違ってしまう子どもたち(ストーリー―子どもが小学校で、友達との会話に苦労していた;発達障害の子の「会話力」―ユニークなスタイルで育つていくもの ほか)
2 話がかみ合わないわけを理解しよう(ストーリー―子どもの話し方の特徴が、少しずつみえてきた;2ページでわかる―発達障害の子は会話のどの部分が苦手なのか ほか)
3 子どもに合った「会話力」の基本的な育て方(ストーリー―生活のなかで家族が接し方を見直していった;「会話力」の基本的な育て方―まわりの人が「子どもとの会話」を楽しむ ほか)
4 「療育」の活用で「会話力」をさらに伸ばす(ストーリー―情報の読みとり方を教えると、会話がさらにスムーズに;療育の基本―一見、会話と関係なさそうなことが役に立つ ほか)
著者等紹介
藤野博[フジノヒロシ]
東京学芸大学特別支援科学講座教授。博士(教育学)。言語聴覚士。臨床発達心理士スーパーバイザー。特別支援教育士スーパーバイザー。東北大学教育学部を卒業。同大学大学院教育学研究科博士前期課程修了。専門はコミュニケーション障害学、臨床発達心理学。とくに発達障害の子のコミュニケーションやソーシャルスキルにくわしい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「話がかみ合わない」「意図がうまく伝わらない」のはなぜ? 独特の見え方・感じ方を理解できれば、会話のすれ違いは解消できる!ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリースペシャル》
話がかみ合わないのはなぜ?
「うまく話す」ことよりも「楽しく話す」ことを目標に
発達障害の子は、ほかの多くの子とは異なる
ユニークなコミュニケーション・スタイルをもっています。
それが会話のすれ違いにつながり、悩みのもとにもなっています。
一般的にイメージされる「会話力」は、雑談や交渉などをうまくおこなう総合的な力を指しますが
発達障害の子に必要な「会話力」は、子どもの個性的な話し方や聞き方をベースに、
日常生活に必要な会話をおこなう力です。
発達障害の子の個性的な「会話力」を育てるためには、
その子が会話に自信をもち、会話を楽しめるように、環境を整えることが有効です。
話しやすい相手や場面であれば、自信をもって話し、会話を楽しむことができます。
会話力の成長には、話し方のテクニック以上に
子どもがそうして会話を楽しむ経験や「話したい」という気持ちが重要です。
本書では、発達科学の知見に基づいた「会話を支える力」を解説、
楽しみながら会話力を伸ばしていくために役立つさまざまな支援法を紹介します。
発達障害の子は会話のどの部分が苦手なのか、ASD、ADHD、LDのそれぞれの特性とともに、
話がすれ違う背景をくわしく説明しているので子どもに合ったサポートのしかたがみえてきます。
さらに療育の現場で実践している支援法から、「会話力」の成長に役立つ内容を厳選して紹介、
ご家庭でも活用できる内容です。
【本書の内容構成】
1 会話がすれ違ってしまう子どもたち
2 話がかみ合わないわけを理解しよう
3 子どもに合った「会話力」の基本的な育て方
4 「療育」の活用で「会話力」をさらに伸ばす
まえがき
実感しよう! 発達障害の子の感じ方・考え方
発達障害の子には世界がどうみえているか
発達障害の子は、学校をどんなところだと考えるのか
1 会話がすれ違ってしまう子どもたち
2 話がかみ合わないわけを理解しよう
3 子どもに合った「会話力」の基本的な育て方
4 「療育」の活用で「会話力」をさらに伸ばす
藤野 博[フジノ ヒロシ]
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