内容説明
がん治療には副作用がつきものです。口内炎や乾燥など、口のトラブルは避けられません。そうしたトラブルは、適切な口腔ケアで予防・軽減できます。逆に口の中が汚れたままだと、ときに命とりになる問題すら起こります。口の痛みや乾きをとり、ふつうに食事ができれば、日常生活を維持したまま、がん治療を受けられます。そのカギとなる口腔ケアのポイントを、本書にまとめました。
目次
第1章 いますぐできる対処法(痛みをうまく伝えよう;うがいをしよう ほか)
第2章 治療前にやること・知っておくこと(口のケアが必要なわけ―がん治療は口のトラブルを引き起こす;ケアをするメリット―トラブルのリスクは確実に減らせる ほか)
第3章 どのような口のトラブルが起こるか(口のトラブルの種類―治療法によって起こる問題が異なる;口内炎1―炎症の痛みが大きな負担になる ほか)
第4章 今日から始めよう!口のケア(口のセルフケア―5つのポイント;口の状態を観察する―異常を早期発見して早めに対処を ほか)
著者等紹介
百合草健圭志[ユリクサタカシ]
静岡県立静岡がんセンター歯科口腔外科部長。2002年に北海道大学歯学部を卒業後、2006年同大学院歯学研究科を修了(歯学博士)。静岡県立静岡がんセンターの歯科医師レジデントとなり、歯科口腔外科医長などを経て2014年より現職。専門は口腔支持療法、がん患者の歯科治療。がん患者さんが安心してかかりつけ歯科を受診できる社会を目指して、がん診療医科歯科連携をすすめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
がん治療を成功させるカギは「口」にある! 口内炎・乾き・味覚異常を予防・軽減するオーラルケアの方法が図解でスイスイわかりますがん治療では、副作用や体力低下が避けられません。
意外と見過ごされがちですが、副作用は口の中にも出ます。
口内炎、口の乾き、味の変化……いずれも見過ごされがちですが、
ちゃんと口をケアしないと、こんなことになりかねません!
●口の乾き・炎症などの副作用が悪化する
●免疫力が落ちているため口の感染症にかかる
●肺炎などの合併症で、ときに命の危険も
できるだけ普通の生活をしながら、がん治療を完遂するには、口腔ケアが欠かせません。
本書では歯みがきから味覚異常への対応まで、よくある悩みへの対処法を解説しました。
【この本の特徴】
●自分ですぐできる!
●ポイントはたった5つ!
●完全図解でスイスイわかる!
がん治療を控えているひとも、今まさに闘病中の人も、
ぜひ歯科医にアドバイスを求めつつ、セルフケアをしてください!
本書が必ずその役に立ちます。
●ケーススタディ
がん治療には口のトラブルがつきもの。その典型例を紹介します
●第1章 今すぐできる対処法
いま痛みや乾きでつらい思いをしている方に、すぐできることを教えます
●第2章 治療前にやること・知っておくこと
これからがん治療を始める方は、必ず歯科受診してください
●第3章 どのような口のトラブルが起きるか
何が起こるかわかっていれば心の準備ができます
●第4章 今日からはじめよう! 口のケア
副作用をやわらげ、合併症を避けるためのセルフケア法を徹底解説します
百合草 健圭志[ユリクサ タカシ]
監修