四月七日の桜―戦艦「大和」と伊藤整一の最期

著者:中田 整一【著】
出版社:講談社

商品説明

内容説明

開戦を疑い、特攻に反対した海軍大将は、最後に多くの若い命を救い、沖縄へ向かった。司令長官として「大和」とともに沈んだ父、沖縄へ出撃した特攻機で散った息子、二人を追うように娘を残して逝った母。伊藤が植えた桜は、今もその命日を忘れない。



目次

第1章 若い命を救った長官の決断
第2章 有明海が育んだ偉丈夫
第3章 士官として父として
第4章 山本五十六が信頼する軍令部次長
第5章 敗戦責任そして戦艦「大和」へ
第6章 だしぬけの海上特攻命令
第7章 伊藤司令長官の死
第8章 神風特攻・叡の戦死
第9章 戦死を信じられなかった母
第10章 校長室の戦艦「大和」



著者等紹介

中田整一[ナカタセイイチ]
ノンフィクション作家。1941年熊本県出身。66年NHK入局。プロデューサーとして、現代史を中心としたドキュメンタリー番組の制作にたずさわる。文化庁芸術祭優秀作品賞、日本新聞協会賞など受賞多数。退局後、大正大学教授を経て、執筆に専念。主な著書に、毎日出版文化賞と吉田茂賞を受賞した『満州国皇帝の秘録―ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎』(幻戯書房、2005年)、講談社ノンフィクション賞を受賞した『トレイシー―日本兵捕虜秘密尋問所』(講談社、10年)、『戦場の聴診器』(幻戯書房、08)年など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

戦艦「大和」と共に沈んだ海軍大将の尽きない家族愛。門外不出の資料により毎日出版文化賞・講談社ノンフィクション賞受賞作家が描く山本五十六に最も信頼された男が家族を思うとき――司令長官として「大和」とともに沈んだ父。沖縄へ出撃した特攻機で散った息子。二人を追うように娘を残して逝った母。昭和20年4月7日から翌年9月までに、悲劇が立てつづけに伊藤家を襲う。ただし、伊藤が植えた桜は、今もその命日を忘れずに満開となる。
新資料多数掲載。山本五十六から伊藤に宛てた未公開書簡・色紙、アメリカ国立公文書館から戦艦「大和」から発信された無線暗号の解読資料、戦死した父・兄から家族への手紙など。
海軍大将・伊藤整一は、沖縄へ向かう際、撃沈された戦艦「大和」を率いる司令長官として、艦とともに海に没した知米派軍人として知られる。ちなみに映画『男たちの大和』では、渡哲也が演じた。伊藤を描いた書籍としては、これまで「大和」に乗艦し一命をとりとめた作家・吉田満の『提督伊藤整一の生涯』があが、本書は、伊藤の家族愛、その独断により若者たち多数の命を救った面を中心に焦点をあてる。
昭和16年9月、開戦が不可避となったとき、伊藤は山本五十六ら知米派の期待を受け、作戦の意思決定機関・軍令部のナンバー2次長につく。しかし、おのれの考えと逆に海軍は破滅への道を突き進む。異例の3年4ヵ月次長の職にあった伊藤は、日本の敗戦を意識し、死に場所を求め「大和」と共に前線に立つ。その死は、4月7日だった。
父の影響から海軍士官学校へ進み、飛行兵となった息子・叡も、「大和」出撃時に上空から援護する部隊に属していたが、その沈没後、4月27日に沖縄への特攻で命を落とす。5月には東京大空襲で伊藤家が全焼する。そしてその後には、母にも悲劇が待ちうけて・・・

第一章 若い命を救った長官の決断
第二章 有明海が育んだ偉丈夫
第三章 士官として父として
第四章 山本五十六が信頼する軍令部次長
第五章 敗戦責任そして戦艦「大和」へ
第六章 だしぬけの海上特攻命令
第七章 伊藤司令長官の死
第八章 神風特攻・叡の戦死
第九章 戦死を信じられなかった母
第十章 校長室の戦艦「大和」


中田 整一[ナカタ セイイチ]
著・文・その他




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