内容説明
子どもは、生まれながらにして社会性を持っています。「周りと関わりたい!」「自分の気持ちを伝えたい」「周りの人にわかってほしい」と思っているのです。そこで本書では、まずは「2歳前後までの小さな子どもが、どんなことを考えて生活しているのか」を知ることから始めます。次に、まだお話しできない小さな子どもと双方向コミュニケーションができる「ベビーサイン」の実践方法を、イラストとともに解説。最後の第3部では、ベビーサインを自然に増やしていく方法を紹介します。育児は、一人で頑張るものではありません。子どもと一緒に楽しむものですよ!
目次
第1部 解説編 赤ちゃんを知ろう ベビーサインを知ろう(知ってるようで知らない「赤ちゃん」の正体―まずは「赤ちゃん」を知ることからすべては始まる;「ベビーサイン」は赤ちゃんの最強助っ人!―「伝えたい」があふれ出す!言葉の前にできること;ベビーサインに対する誤解あるある―「言葉が遅れるんじゃない?」に答えます;イヤイヤ期こそ、ベビーサインで乗り越えられる!―イヤイヤ期が起きるメカニズムと攻略方法;話し始めた後も続くベビーサイン効果―実践者の声とデータで見る成長のかたち;ベビーサインがもたらす大きな可能性―一般家庭でも保育施設でも、いい変化がたくさん起きる!)
第2部 レッスン編 ベビーサインを始めてみよう(準備としてできること―生後6ヶ月未満 ねんねの赤ちゃん向け;簡単3ステップでスタート;ベビーサインを始めよう―よく使う&使ってみたい69個のベビーサイン;ベビーサインでふれあい遊び―楽しみながら、感覚機能、運動機能、認知機能を伸ばす遊び全12選)
第3部 図鑑編 ベビーサインをもっと使いこなそう
著者等紹介
吉中みちる[ヨシナカミチル]
一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事。息子出産後、まだ日本になかった「ベビーサイン」をアメリカ人の友人から教えてもらい、それを実践。すると、子育てがずっとラクで楽しくなった。アメリカの児童心理学者2人と提携し、2004年協会設立。これまでに延べ1700名の講師を育成し、100万人の親子にベビーサインを届ける。ベビーサイン導入保育園は約130園。世界最大のベビーサイン教室参加者数(341人)としてギネス世界記録保持。ベビーサイン育児が母親にもたらす影響を調査した論文で初等教育学博士号を取得し、2022年保育学会、2023年韓国幼児教育学会(英語)で発表。日本のベビーサイン育児の先駆者であり、その普及活動の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
20周年を迎えた「ベビーサイン」が決定版となって、大幅にパワーアップして登場!
「ベビーサイン」とは、簡単なジェスチャーだけで、まだ言葉が話せない2歳くらいまでの子どもとも双方向コミュニケーションがとれる方法。
子どもは、言葉を話し始める前から、たくさんの気持ちや願いを抱えています。
「おしまいにしたい」「もっとやってみたい」「こわいよ」「うれしいな」「バスが来たよ」「リンゴが食べたい」――そんな思いを、言葉の代わりに“手の動き”で伝え合えるのが「ベビーサイン」です。
親子の心の距離をぐっと近づけてくれます。
このベビーサインをまとめた書籍の第1弾は、5万部突破のベストセラーとなりました。
今回は、ベビーサインを図鑑形式でまとめることで、知りたいサインをすぐに見つけられる構成になりました。
さらに、近年の研究成果も多数取り入れ、赤ちゃんの脳の発達や、非言語コミュニケーションの力にも触れています。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ベビーサインを使うことで、子どもとのやりとりはグンと増えます。
1歳を過ぎると言葉を少しずつ話すようになりますが、ベビーサインを日常に取り入れた子どもたちは、何十もの表現を身につけていきます。
「言葉はまだでも、ちゃんと考え、伝えたいことがある」??そんな子どもの姿に、親も驚かされるはずです。
また、ベビーサインによって、親が子どもの気持ちをより正確に理解できるようになると、子ども自身も心が安定します。
親にとっても「子どもの気持ちがわかる」という実感は、大きな安心感と自信につながります。
「安全基地」としての親の役割がしっかりと育まれ、親子の信頼関係がより強くなるのです。
「ベビーサインを使っていたら、イヤイヤ期というのが、そんなになかった」という声も少なくありません。
それは、気持ちを早い段階から表現できていたことが大きく影響しています。
伝えたいことが伝わる、わかってもらえる――そんな日々の成功体験の積み重ねが、自己肯定感を育て、ストレスやイライラを軽減していきます。
ベビーサインで育った子どもたちは、言葉への興味も高まり、自分から表現する楽しさを味わいます。
その結果、遊び・学び・運動など、さまざまなことに意欲的になり、自分の世界をどんどん広げていくのです。
タレントのSHELLYさんも「子育て術でやってよかった!私の堂々第一位!」と大絶賛!
「赤ちゃんの気持ちをもっと知りたい」
「育児をもっと楽しみたい」
「親子のコミュニケーションを深めたい」
「保育や医療など、専門職の現場でも活かしたい」
そんな声に寄り添う本書は、
20年の歩みと最新の知見を詰め込んまれており、これからの育児に自信と希望を与えてくれる一冊です。
【目次】
【第1部】解説編 〜赤ちゃんを知る・ベビーサインを知る
●赤ちゃんを知ろう
(1)赤ちゃんってどんな「状態」か
・赤ちゃんの成長(体・心・頭)
・成長段階での関わり方のコツ
・将来にどうつながるか
●話せなくても「伝わる」世界を知ろう
(1)話せない赤ちゃん体験
(2)「手」を使うコミュニケーション方法
●ベビーサインのココがすごい
(1)赤ちゃんの成長発達とベビーサイン
・ことばを話すよりも手指を使う方が簡単
・しゃべれない時期にこんなに通じる
(2)ベビーサインで赤ちゃんが変わる(アンケート結果をもとに)
・ことばの発達を促す
・伝わらないストレス低減
・絵本(本)が大好きになる
・手先指先が器用になる
・自己肯定感(自尊感情)が定着する
・コミュニケーション力がつく
・思いやりが育つ
・イヤイヤ期も楽勝
(3)ベビーサインで家族が変わる(修士論文をもとに)
・親の育児ストレス低減
・子どもとの関わり方がわかる
・育児に自信がつく
・子どもを1人の人として尊重できる
・ママ以外の家族が育児参加しやすくなる
・兄弟姉妹の喧嘩が減る
(4)ベビーサインで保育が変わる
・保育に自信がつく
・園児同士のもめ事が減る
・保育士と保護者の繋がりがスムーズになる
・年中、年長児が赤ちゃんと上手に関われる
・集中できる時間が増える
【第2部】レッスン編 ベビーサインを使ってみよう
(1)簡単3ステップでスタート
(2)教え方の6つのコツ
・タイミングのコツ
・わかりやすく見せるコツ
・見てもらうためのコツ(チャイルドビジョン)
・サインの選び方のコツ
・見せるサインの数
・見逃しあるある
(3)動画付レッスン1〜3
その1 はじめの1歩 基本のき
その2 朝起きてから寝るまで 日常生活編
その3 お出かけ、遊びに使うベビーサイン編
【第3部】図鑑編 〜ベビーサインをどんどん習得しよう
(1)食べ物
(2)乗り物
(3)どうぶつ
(4)感情表現
(5)季節の行事
(6)色