内容説明
前半に載せた、クレヨンやクレパスで描いた、たどたどしい絵は、母のおかげで、戸棚の奥に残っていたもの。そのほかに入院中、口に筆をくわえて絵を描き始めた最初のころのものを何枚か載せた。少年時代からの絵の変遷をたどり、「描く」ことへの熱い思いを語りつくした一冊!
目次
第1章 よみがえる記憶―しおん・1980年(原体験;字を書きたい、絵を描きたい;試行錯誤;めぐる季節―病院の窓から;帰るべきところ)
第2章 あるがままに、見えるがままに―吾亦紅(われもこう)(一輪を描く;もっとも多く描いた花;気の毒な名前)
第3章 花を見つめる心―アリストロメリア・1990年(身近な花、好きな花、きれいな花)
著者等紹介
星野富弘[ホシノトミヒロ]
1946年群馬県勢多郡東村に生まれる。1970年群馬大学卒業、体育の教諭になるがクラブ活動の指導中頚髄を損傷、手足の自由を失う。1972年口に筆をくわえて文や絵を書き始める。1974年キリスト教の洗礼を受ける。1979年最初の作品展。1981年結婚、雑誌や新聞に詩画作品や、エッセイの連載を始める。1982年全国各地で「花の詩画展」開催。1991年群馬県勢多郡東村に村立(現、みどり市立)富弘美術館開館。1994年ニューヨークで「花の詩画展」開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
怪我により手足の自由を奪われた中で、詩と絵を融合させた詩画の世界を確立するまでの創作への熱き思いが込められた1冊。
怪我をして手足の自由を奪われた中で、字を書き、絵を描き始めて、ついには詩と絵を融合させた詩画という世界を確立させるまでの過程で、絵といかに向き合い、生きる希望をつないできたかを絵の変遷をたどりながら、創作への熱い思いを語りつくした1冊。