内容説明
それは、世界で6体目となる絶滅動物、ニホンオオカミのはくせい!?ふとした気づきが自由研究、そして論文になるまでの実話。「好き」を追求する情熱に、きっと勇気がわいてくる。自由研究を書くときのヒントにもなるよ!
目次
1章 「M831」の正体をさぐれ!
2章 まぼろしの動物 ニホンオオカミ
3章 もう一度あの子に会いたい!
4章 標本台帳のなぞ
5章 ニホンオオカミを追いかけて
6章 論文に取りくむ
著者等紹介
たけたにちほみ[タケタニチホミ]
日本児童文芸家協会常務理事
川田伸一郎[カワダシンイチロウ]
国立科学博物館動物研究部研究主幹。学生のころからモグラを研究してきたが、最近は古い標本にまつわる人や出来事に関心がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
かつて日本に生息し、100年以上前に絶滅したニホンオオカミ。そのはくせいは世界に5体しか残っておらず、多くがなぞにつつまれているまぼろしの動物です。
ある日、絶滅動物が好きな日菜子さんは小学生のとき、博物館の施設でニホンオオカミに似たはくせいを見つけます。そして、周囲の大人の力も借りて調査を開始。作成した自由研究は第25回「図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞を受賞しました。
そのあとも、専門家の力も借りながら、ミステリーのようにはくせいのなぞをさぐりつづけ、調査の結果を論文にまとめあげます。
この本では、ニホンオオカミと人との歴史や、絶滅までの歴史なども説明。
コラム「絶滅動物ずかん」ではほかの絶滅動物についても紹介しています。
人と動物との関わりや研究の大切さに触れつつ、とことん”好き”を追求することの素晴らしさにあふれた実話です。