内容説明
すべての企業が知っておきたい生成AIの現状と展望を第一人者が徹底解説。
目次
第1章 生成AI社会の到来(“対談”安心・安全なAIを目指してAI規制の国際潮流と日本企業が果たす役割;“トレンド解説”生成AIサービスはAIPC、AIスマホへ ほか)
第2章 生成AIの技術動向(生成AIの概要;動画像生成と拡散モデル ほか)
第3章 生成AIと産業界(生成AIの市場と産業への影響;注目の欧米の生成AIスタートアップ・研究機関 ほか)
第4章 生成AIの法整理(AI規制・ガバナンスをめぐる世界の動向;国外のAI規制と関連法 ほか)
著者等紹介
岩澤有祐[イワサワユウスケ]
東京大学大学院工学系研究科准教授。2017年東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻博士後期課程修了。博士(工学)、修士(情報理工学)。同研室所特任助教、特任講師、講師を経て、東京大学大学院工学系研究科准教授。深層学習についての論文読み会のDL輪読会を運営。専門は深層学習、特に知識転移に関する研究とその応用(ロボット、言語など)。2024年より人工知能学会の編集委員。松尾・岩澤研究室が務める大規模言語モデルに関する講座の監修など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
マルチモーダル化が進み、AIエージェントとしての活用や、幅広い分野での応用が目覚ましい生成AI。AIパソコン、AIスマホが登場し、今後も市場の高成長が予想されている。一方、AI技術がもたらす影響力への懸念により、法規制に踏み切る国が増えつつある。本書は東京大学 松尾・岩澤研究室協力のもと、生成AIの手法やモデル、法的論点などを整理・解説している。
第1章では、AIの安全性に関する評価手法や基準の検討・推進を行うAIセーフティ・インスティテュート(AISI)の村上明子所長と松尾・岩澤研究室の岩澤有祐准教授の対談を掲載。2024年8月に発効したEU AI法を踏まえ、AI開発と安全性について議論を交わした。
第2章では、生成AIの概要、動画像生成と拡散モデルを解説するとともに、大規模言語モデル(LLM)を活用する技術、軽量化・高速化の手法を紹介。LLMの安全性に関しても、最新の論文を参照しながら技術的な考察を加えた。
第3章では、生成AIの市場と産業への影響を取りまとめ、生成AIの開発力を強化するための経済産業省・NEDOのプロジェクト「GENIAC」参加企業にインタビューを実施。基盤モデル開発における課題や、今後の展望を聞いている。
第4章では、ガードレールやガバナンスの仕組みづくりに求められる国内外のAI規制と関連法、著作権について解説。EU AI法についてはGDPRと比較しながら、ブリュッセル効果が発生するかどうか現状を整理している。
推論時のスケーリングの研究や、性能の良い小規模モデルの開発が進むなか、2025年もAIの爆発的進化が予想されている。AI社会の到来を見据えた、生成AIの動向をとらえる最適な一冊。
特典:PDF版ダウンロード権付き