内容説明
天下人となった家康が取り組むべき最大の課題。それは、8割を占める外様有力大名と安定した親密な関係を築くことであった。関ヶ原合戦から死去までの15年に、家康は20家を超える外様国持大名家と婚姻関係を結び、そのうちの有力者には松平苗字を授与した。それにより羽柴家当主・秀頼を孤立化させ、「羽柴から松平へ」と、新たな秩序を作り出すことになったのである。戦争を起こさずとも覇権を存続した、巧妙な政治戦略を克明に描き出す。
目次
第1章 徳川家康の覇権確立(関ヶ原合戦時の大名配置;関ヶ原合戦後の大名配置大改編 ほか)
第2章 家康と秀忠から松平苗字を与えられた人々(前田利光への松平苗字授与;松平苗字を授与された外様国持大名 ほか)
第3章 家康による外様国持大名との婚姻政策(松平苗字授与と婚姻関係;羽柴秀吉生前における婚姻 ほか)
第4章 家康の外様大名政策(大坂の陣による羽柴苗字の消滅;家康生前に松平苗字を与えられた外様国持大名 ほか)
第5章 秀忠の松平苗字授与戦略(松平苗字の国持大名二代目への授与;島津家久への松平苗字授与 ほか)
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
■優先すべきは「戦場」よりも「日常」■
▲天下人・徳川家康の戦わずに安定政権を維持し最強組織を作る方法▲
天下人となった家康が取り組むべき最大の課題。それは、8割を占める外様有力大名と安定した親密な関係を築くことであった。関ヶ原合戦から死去までの15年に、家康は20家を超える外様国持大名家と婚姻関係を結び、そのうちの有力者には松平苗字を授与した。それにより羽柴家当主・秀頼を孤立化させ、「羽柴から松平へ」と、新たな秩序を作り出すことになったのである。戦争を起こさずとも覇権を存続した、巧妙な政治戦略を克明に描き出す。