角川選書 戦争宗教学序説―信仰と平和のジレンマ

著者:石川 明人【著】
出版社:KADOKAWA

商品説明

内容説明

英雄となった従軍聖職者たち。大日本帝国海軍の艦内神社。聖書の一節が刻印されたライフル照準器―。古来、軍隊では「宗教的服従」が求められ、宗教においては「信仰とは戦いである」と説かれてきた。なぜ軍事は宗教的なものを求め、信仰もまた戦いや武器の比喩で語られるのだろうか?宗教学と戦争研究の交錯点に注目し、人間の可能性、限界、矛盾を凝縮した営みとしての宗教・戦争から「平和」の意味を問う、人文学の新たな試み。



目次

第1章 軍事のなかの宗教的なもの(宗教的に営まれる軍事;お守りなしではいられない兵士たち)
第2章 戦場で活動する宗教家たち(従軍チャプレンの諸相;軍隊における「祈り」)
第3章 軍人に求められる「精神」(軍隊における「精神力」;「士気」と宗教)
第4章 「宗教的服従」を説いた軍隊(精神力重視の背景;日本軍の「必勝の信念」)
第5章 宗教と平和のアイロニー(宗教の軍事的な側面;平和に対する本音と限界)



著者等紹介

石川明人[イシカワアキト]
1974年生まれ。北海道大学卒業、同大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、桃山学院大学教授。専攻は宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

従軍する聖職者、帝国海軍の艦内神社、聖書の一節を示す銃の刻印──。なぜ戦争は宗教を求め、宗教もまた武器や戦いのイメージを用いるのか。宗教学と戦争研究の交錯点から「平和」の意味を問う人文学の新たな試み。




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