内容説明
「異常豊漁は地震の前兆」「庭の南天は災いを避ける」―。わたしたちの身辺でとりざたされる俗信には、災厄の予兆を感知し、日々の不安を除く生活の知と技がこめられている。さりげない日常に息づく、庶民の想像力と心のくせが凝縮した言い伝えといえるだろう。家屋敷、生活道具、自然災害にまつわる膨大な俗信資料を整理し、悪霊・境界・流言などについて、伝承の背後に広がる民俗世界とその意味をさぐる。
目次
1 家屋敷と俗信(生死と境界の空間―屋根と床下;植物と家の盛衰―庭木の吉凶;他界への出入り口―井戸)
2 生活道具と俗信(人生の節目を表象―箒;祓う・拒む・鎮める―箕;禁忌と魔除けの呪具―鍋;欺く・招く・乞う―柄杓)
3 災害と俗信(地震と唱え言;幕末土佐の人と動物―『真覚寺日記』から)
著者等紹介
常光徹[ツネミツトオル]
1948年、高知県生まれ。國學院大学卒業。国立歴史民俗博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。博士(民俗学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)