商品説明内容説明
マリ=アントワネットの肖像画家として貴族社会に愛されたゆえ、革命からナポレオン時代の初めまで亡命者として生きたヴィジェ=ルブラン。革命に身を投じたのち皇帝の首席画家となるも、ナポレオン失墜後は故国を追われたダヴィッド。王党派と革命派、女性と男性、そして肖像画と歴史画。対極をなすフランス近代の二大芸術家は、それぞれの運命を生き抜き、数多くの傑作を残した。200点超の図版とともに近代美術史の劇的な幕開けを描く。
目次
1 旧体制時代、画家への道(ヴィジェ=ルブラン―王妃の画家;ダヴィッド―歴史画家への道程)
2 フランス革命(ヴィジェ=ルブラン―憧憬の土地イタリア;ダヴィッド―革命の画家)
3 革命の沈静化からボナパルトの時代へ(ヴィジェ=ルブラン―亡命生活後半;ダヴィッド―フェードアウトする革命)
4 ナポレオンの時代(ヴィジェ=ルブラン―様変わりした故国;ダヴィッド―皇帝の首席画家)
5 王政復古(ヴィジェ=ルブラン―終幕;ダヴィッド―亡命の画家)
著者等紹介
鈴木杜幾子[スズキトキコ]
明治学院大学名誉教授。美術史家(西洋近代美術史、ジェンダー論)。1969年、早稲田大学文学部仏文科卒業。74年、東京大学人文科学研究科博士前期課程修了(西洋美術史学専攻)。74‐75年に英・ウォーバーグ研究所へ留学し、80年に東京大学人文科学研究科博士後期課程満期退学。明治学院大学文学部教授を務めた。『ナポレオン伝説の形成 フランス一九世紀美術のもう一つの顔』(ちくまライブラリー、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『フランス革命の身体表象 ジェンダーからみた200年の遺産』(東京大学出版会、芸術選奨文部科学大臣賞)など多数の著作がある。2014年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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