内容説明
城好きなら一度は訪れてみたいと憧れる杉山城。文献には登場しないものの精密機械のような縄張りを持つこの城を、城郭研究者たちは北条氏の築城と考えてきた。だが、今世紀に入って行われた発掘調査の結果は、山内上杉氏の築城である可能性を示していた―。発掘調査によって判明した事実は何だったのか。北条氏築城説は成立しないのか。「杉山城問題」の論点を徹底検証し、縄張り研究の立場から杉山城の「謎」に挑む。
目次
第1章 城と縄張り―地面に刻まれた築城者の意図
第2章 「杉山城問題」とは何か―研究者たちの主張と立場
第3章 「杉山城問題」を検証する―北条氏築城説と山内上杉氏築城説
第4章 縄張りから考える杉山城―杉山城は織豊系城郭たりうるか
第5章 戦国前期の城を求めて―「杉山城問題」からの模索
第6章 戦国前期の縄張りを考える―比較検討の試み
第7章 比企地方の城郭群―それぞれの個性が主張するもの
第8章 杉山城の時代―戦国の城とは何だったのか
著者等紹介
西股総生[ニシマタフサオ]
1961年、北海道生まれ。城郭・戦国史研究家。学習院大学大学院史学専攻・博士前期課程修了。三鷹市遺跡調査会、(株)武蔵文化財研究所などの勤務をへて、著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
杉山城が必要とされた戦国時代とは、いかなる時代か?