角川選書 風土記―日本人の感覚を読む

著者:橋本 雅之【著】
出版社:KADOKAWA

商品説明

内容説明

七一三年、各国に下された官命に基づいて編纂された「風土記」。各地に伝わる伝説や地名の由来、風土の特徴などを記す、その地誌としての性格をふまえ読み解けば、日本文化の深層が見えてくる―。「天の羽衣」伝説に表れる日本人特有の罪と恥の意識、古代の人々の時間に対する認識や、村を中心とした空間のとらえ方などを通して、日本人のこころを解き明かす。



目次

第1章 「風土記」とはなにか
第2章 「風土記」の時間(「風土記」の時間認識―「古」「昔」「今」;神の歴史―オオナムチ神話の国作り;天皇の歴史―風土記の巡行伝説;祖先の歴史―「祖」「初祖」「遠祖」「始祖」「上祖」の世界)
第3章 「風土記」の空間(神話の空間認識;里長の役割と「里の伝承」;巡行伝承の空間的再配置)
第4章 「風土記」からみた日本文化(松になった男女の「罪」と「恥」;天女の追放)
終章 「風土記史観」でみた古代の日本



著者等紹介

橋本雅之[ハシモトマサユキ]
1957年大阪市生まれ。皇學館大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、皇學館大学現代日本社会学部教授。専門は国文学、神話学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



出版社内容情報

古代日本の姿を通し、現代に通じる日本人のこころがみえてくる!七一三年の官命によって編纂された「風土記」。全国各地の産物や土地、神話などを記す古代の貴重な資料である。その地誌としての性格をふまえ「風土記」を読み解けば、日本人に通底する心のありようが見えてくる。

【目次】
はじめに

第一章 「風土記」とはなにか

第二章 「風土記」の時間
 序 説
 第一節 「風土記」の時間認識 ―「古」「昔」「今」―
 第二節 神の歴史 ―オオナムチ神話の国作り―
 第三節 天皇の歴史 ―風土記巡行伝説―
 第四節 祖先の歴史 ―「祖」「初祖」「遠祖」「始祖」「上祖」―

第三章 「風土記」の空間
 序 説
 第一節 神話の空間認識
 第二節 里長の役割と「里の伝承」
 第三節 巡行伝承の空間的再配置

第四章 「風土記」からみた日本文化
 序 説
 第一節 松になった男女の「罪」と「恥」
 第二節 天女の追放

終章 「風土記史観」でみた古代の日本

おわりに
参考文献

橋本 雅之[ハシモト マサユキ]
1957年大阪市生まれ。現在、皇學館大学現代日本社会学部教授。専門は国文学、神話学。著書に『引き算思考の日本文化』(創元社)、訳注書に『風土記 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)などがある。




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