内容説明
世界に開かれていたのは日本ではなく「琉球」だった!13〜17世紀の古琉球の時代、ボーダーレス海域でどのような歴史と文化が展開されたのか。琉球に残されたかな文字の碑文や『歴代宝案』などの外交文書、中国・朝鮮ほか、近隣諸国に残る史料などから総合的に検証。冊封体制論からはみだした古琉球の独自の事象を浮き彫りにする。同時代の日本を含むアジア世界の歴史のありかたに境界史から光をあて、その全体像に新たな視角を拓く。
目次
序論 古琉球から世界史へ
第1章 王国誕生前夜
第2章 冊封体制下の国家形成
第3章 冊封関係と海域交流
第4章 和/琉/漢の文化複合
第5章 王国は滅びたのか
著者等紹介
村井章介[ムライショウスケ]
1949年、大阪市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。同大学史料編纂所助教授、同大学大学院人文社会系研究科教授を経て、立正大学教授、東京大学名誉教授。専攻は日本中世史、東アジア文化交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
世界に開かれていたのは日本ではなく「琉球」だった! 13〜17世紀の古琉球の時代、ボーダーレス海域でどのような歴史と文化が展開されたのか。琉球に残されたかな文字の碑文や『歴代宝案』などの外交文書、中国・朝鮮ほか、近隣諸国に残る史料などから総合的に検証。冊封体制論からはみだした古琉球の独自の事象を浮き彫りにする。同時代の日本を含むアジア世界の歴史のありかたに境界史から光をあて、その全体像に新たな視角を拓く。