内容説明
糖質を制限しすぎると血糖値が下がりにくくなり牛肉や豚肉などの動物性タンパク質の食べすぎも筋肉をサシが入った霜降り状態にして血糖値を下げにくくする。これらは最新の研究結果の一部です。糖尿病の誤解から、あなたを解き放ちます。
目次
1 坂田加奈子さん(43歳・女性) 極端な糖質制限を実行したら、糖尿病と診断!糖質をガマンしすぎると血糖値が上がりやすい?(初めての受診 糖質制限の落とし穴を専門医に教えてもらう 炭水化物は増やしていい!;1か月後 昼食にパスタや親子丼もOK!食べすぎに注意なのはレッドミート;3か月後 座っている時間を減らして無理なく予備群から脱却;坂田加奈子さんの血糖値を下げる食べ方ポイント)
2 大山裕太さん(44歳・男性) トイレの回数が増えたのは糖尿病のせいだった!血糖値が高いときは過度な運動は禁止(初めての受診 頻尿の症状で受診し「糖尿病」と診断 のどがやたらと渇くのもサインだった;1か月後 空腹感を抑える薬を併用しつつ塩分を控える食事で食欲を落ち着かせる;3か月後 血糖値が安定し、インスリンを離脱 自重での筋トレを開始;大山裕太さんの血糖値を下げる食べ方ポイント)
3 横田みずほさん(52歳・女性) やせていて、症状がなくても糖尿病だった 少食で栄養不足、便秘気味なら赤信号(初めての受診 やせているのに糖尿病?タンパク質を増やし、筋肉量アップを目指す;1か月後 心が整うと自然に前向きになれる できることから1つずつ進めればいい;3か月後 バランスのよい食事と適切な服薬で血糖値が下がる;横田みずほさんの血糖値を下げる食べ方ポイント)
著者等紹介
大坂貴史[オオサカタカフミ]
医師。綾部市立病院内分泌・糖尿病内科部長、京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌・代謝内科学講座客員講師。糖尿病専門医・指導医、総合内科専門医、日本医師会認定健康スポーツ医。京都府立医科大学卒業後、京都南病院、京都第二赤十字病院を経て、京都府立医科大学大学院博士課程で医学博士を取得。糖尿病と筋肉、糖尿病運動療法が専門。病院の外で「糖尿病で不幸になる人を減らす」活動をしている。Xでは「筋肉博士」として医療情報を発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
成人の5人に1人は糖尿病かその予備群といわれています。
糖尿病の人の食事は「あれもガマン、これもガマン」と思われがちですが、かなり変わってきています。
むしろ昨今目立つのは、糖質を制限しすぎて「インスリン」という血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなっている人。
最新の研究で、血糖値は食べながら下げていくのが正解とわかっています。
糖質は炭水化物の一部ですが、米などの主食には食物繊維も含まれます。
さらに、例えば、そばなら植物性タンパク質も豊富で、親子丼もとり肉と卵が一緒にいただけます。
ポテトサラダやパスタも敵ではありません。
ちまたで信じられているべジファーストも、改訂された糖尿病の診療ガイドライン2024からは削除されて、
ベジファーストの記載がなくなっています。
日本人に多い、やせているのに血糖値が高いやせ型タイプなら、朝食に牛乳や豆乳をプラスするなど、
少食でも無理ないタンパク質補充も有効。
しかし、牛肉や豚肉などの動物性タンパク質の食べ過ぎは、筋肉をサシが入った霜降り状態にして、
血糖値を下げにくくします。
こうした糖尿病専門医ならではのきめ細かい「最新の食べ方」のアドバイスを、
3人の患者の実例に沿って展開する本書。
すぐできる無理ないメソッドで、糖尿病の誤解から解き放ちます。