内容説明
未来の医療が描く、これからの生き方、死に方とは?直面する変化と課題、打開策を最新研究から論じる。画像診断や創薬など、医療にAI技術が導入されるようになって久しいが、今後この流れはますます加速し、診療や介護、看取りの場面にもAIは欠かせない存在となる。かつて人間医師の“聖域”とされた「対話」「寄り添い」「見守り」といった領域にも容赦なくテクノロジーが入り込んだとき、医師に残された役割とは何か。私たち患者の命の扱われ方はどう変わるのか。そして、この大変革は人手不足や医療費膨張をはじめとする日本の医療問題を解決へ向かわせるのか。はたして死角はないのだろうか―。
目次
序章 AIに看取られる日
第1章 なぜ「医療にAI」なのか
第2章 患者のビッグデータが治療を変える
第3章 AIだけじゃない!2035年の医療技術
第4章 AIは医療費問題を解決するか
第5章 これからの人間医師の役割とは何か
第6章 未来の介護と「寄り添い」
第7章 「死ねない時代」の安楽死・再論
著者等紹介
奥真也[オクシンヤ]
1962年、大阪府生まれ。大阪府立北野高校、東京大学医学部卒業。英レスター大学経営大学院修了。医師、医学博士、経営学修士(MBA)。専門は医療未来学、放射線医学、核医学、医療情報学。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター准教授、会津大学教授を経てビジネスの世界に身を転じ、製薬会社、医療機器メーカー、薬事コンサルティング会社などに勤務。現在、東京科学大学医療・創薬イノベーション教育開発機構特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
AI医師は患者の「ズキズキ痛む」と「ジンジン痛む」を判別できるのか? 「認知症・がん治療薬の開発」「AIが誤診したら誰が責任をとるのか」「介護AIは患者に寄り添えるか」―最新の研究成果から、医療・介護とAIの将来を精緻に予測する。
【目次】