内容説明
誰もが歩む老いの「道」をたのしく歩きたい。「老い」の世界へ分け入ってその先へ。
目次
第1部 もうろく(パスする;もうろくのけいこ;みずからをよぼよぼと見さだめることのむずかしさ;ゆっくり読む、ゆっくり生きる、ゆっくり死ぬ;人間はいてもよいがいるとしたら;もうろくの中に立つ日;はじめもおわりもない;ゆっくり読むことは大切だ;友は少なく;アミーバとアミーバのように;世界は今も考える場所だ;ただ、ころばないことを;「その世」;まちがう;最後の日へ)
第2部 家族にとって「老い」とはなにか(エラい人が「老い」るとき;ふつうの人が「老い」るとき;夫婦が共に「老い」るとき)
特別篇 二人の「俊」
著者等紹介
高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年広島県生まれ。作家、明治学院大学名誉教授。横浜国立大学経済学部中退。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人長篇小説賞優秀作となる。88年『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、12年『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
72歳になった著者が他人事ではなく、鶴見俊輔『もうろく帖』の「老い」をじっくり考えぬく。家族にとっての老いは不朽の名作『恍惚の人』、谷川俊太郎の棺のそばで思ったこと、3歳下の実弟の死から身近な血縁、ひとりで死ぬことを思う。注目の思索エッセイ。
【目次】