内容説明
公害の原点と言われる水俣病は地球環境問題とつながっている。メチル水銀が脳の中枢神経をおかすだけではなく、プラスチックも脳を汚染する。大量の「ごみ」であるプラスチック、大気汚染、有害化学物質を経済システムから考え直すときがきた。世界が直面する最大の危機、地球温暖化を国際会議と社会から見るとどうなるか。人間の暮らしを支える水、食料、エネルギーは他の動植物から得ている。生物多様性が失われた大量絶滅時代の到来の危機―。いま私たちにとって、きわめて身近な地球の健康、人の健康、動植物の健康はもれなく関連しあうのだ。40年ちかく環境問題を取材してきた元朝日新聞記者が、個別の問題がどのようにつながるか、迫る危機を回避する方策を、現場をふまえてとらえる見取り図、「基本図書」決定版。
目次
第1章 終わらない公害と地球環境問題(水俣病とプラスチックのつながり;冷戦終結で地球環境問題に注目 ほか)
第2章 ごみとプラスチック(プラスチックまみれ、人体への影響;プラ問題はいつ始まったのか ほか)
第3章 激変する気候と国際会議(エンターテインメントになった「KYOTO」;横行するロビイストたち ほか)
第4章 生物多様性の危機と追いつめられる生命(ヒトと動物、環境の健康は地続き;新型コロナは外来生物 ほか)
第5章 環境正義と市民参加(社会正義なしに気候正義は存在しない;世界120カ国で若者の一斉行動 ほか)
追記
著者等紹介
石井徹[イシイトオル]
1960年、東京都生まれ。元朝日新聞編集委員、ジャーナリスト。単著は今回がはじめて。1994年アップジョン医学記事賞(現・ファイザー医学記事賞)受賞、2005〜06年英エディンバラ大学客員研究員。2020〜21年日本環境ジャーナリストの会会長、現・理事。2024年Media is Hope AWARD「殿堂入り」受賞。2024年から現在まで、環境再生保全機構地球環境基金運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
【目次】