内容説明
1896年の第1回アテネ大会は参加者約240人中200人がギリシャ人、「金メダル」は銀製だった。第2回で女性が初参加し、第4回でメートル法が採用され、第5回で初めて金栗四三ら日本人が出場…。いまやオリンピックは120年以上を生き延び、出場選手は延べ15万人を超える。政治や時代を背景に、スタジアムの内外で、無数のドラマが繰り広げられてきた。第1回アテネから第31回リオまで夏の全大会を、エピソードをつなぎつつ、出場日本人を切り口に物語に仕立てる。「アマチュアリズム」「ドーピング」「ジェンダー」など、現在につながるテーマも盛り込んで語り下ろした増補改訂版。序として「三つの『東京オリンピック』」を収録。
目次
序 三つの「東京オリンピック」
第1章 近代オリンピック誕生の背景
第2章 国際化時代への葛藤
第3章 パイオニアの死闘
第4章 終戦から冷戦へと揺れる聖火
第5章 プロパガンダの舞台
第6章 コマーシャリズムの反撃
第7章 新たな流れを追って
著者等紹介
武田薫[タケダカオル]
1950年宮城県生まれ。スポーツライター。東京外国語大学卒業後、報知新聞記者を経て85年からフリーに。マラソン、テニス、野球などを中心に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
第1回は参加者の8割がギリシャ人、「金メダル」は銀製だった。第2回で女性初参加、第5回で金栗四三ら日本人初出場。政治や時代を背景に無数のドラマが生まれた舞台を、ドーピング、ジェンダーなどにも触れつつ描く。全日本人入賞者データ付き。