内容説明
本書では、当時の人事制度や人脈のつくり方をつぶさに描き、魏・蜀・呉それぞれの人材登用の特徴に迫る。「唯才主義」の曹操、「情義と志」の劉備、「地縁血縁」の孫権―。なぜ、魏が勝ち、蜀は敗れ、呉は自滅したのか?国、制度、社会が大きく変わるなか、時に熱く時に冷酷な三国時代の人事。変わりゆく世を生きた英雄たちの「身のふり方」に迫る。
目次
第1章 人脈のつくり方
第2章 国のしくみ
第3章 時代を変革する―曹魏
第4章 伝統を受け継ぐ―蜀漢
第5章 地域と生きる―孫呉
第6章 組織を制する―西晉
終章 人事・人脈からみた三国志
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。大東文化大学文学部教授を経て、早稲田大学理事・文学学術院教授。学校法人大隈記念早稲田佐賀学園理事長。専門は「古典中国」学。三国志学会事務局長。国家と儒教の関わりや『後漢書』の翻訳などに取り組む一方、「三国志」についての入門書の解説や監修も幅広く行う。訳書の『全譯 後漢書』(全19巻、汲古書院)で、大隈記念学術褒賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
「唯才主義」の曹操、「情義と志」の劉備、「地縁血縁」の孫権。なぜ、魏が勝ち、蜀は敗れ、呉は自滅したのか? 国のかたち、制度、社会が大きく変わるなかで、時に熱く、時に冷酷な三国時代の人事。乱世を生きた英雄たちの、変革期の「身のふり方」に迫る。