内容説明
小学校最後の春休み、哲夫は父の故郷長岡へひとりで向かった。列車で隣り合わせた女性と話すうちに、不思議なことが次々と起きる。長岡で春風に誘われるように古い屋敷にたどりついた哲夫は、見知らぬ少年とおばあさんに出会う。小学5・6年以上。
著者等紹介
斎藤惇夫[サイトウアツオ]
1940〜。新潟県生まれ。小学1年より高校卒業まで長岡で過ごす。立教大学で法律を専攻。デビュー作『グリックの冒険』(1970)で日本児童文学者協会新人賞受賞。つづいて、『冒険者たち』(1972)、『ガンバとカワウソの冒険』(1982、野間児童文芸賞受賞)と発表して、ガンバの冒険シリーズを完成させた
金井田英津子[カナイダエツコ]
1955年群馬県桐生市生まれ。筑波大学大学院修了。国内外で版画作品を発表するかたわら、本の装丁・装画を手がける。長谷川摂子『人形の旅立ち』(第18回赤い鳥さし絵賞、第38回造本装幀コンクール審査員奨励賞、福音館書店)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)