内容説明
最新の知見にもとづき、東アジア・東南アジア・南アジア全域を俯瞰する通史。政治・社会のしくみ、環境や生活文化にも着目し、アジア域内の連関・比較の観点も重視して、人びとの営みの総体としての経済の歴史を描く。上巻は、銀流通によってグローバル化が進む16世紀から、19世紀のアジア域内貿易の展開までを扱う。
目次
第1部 アジア経済の基層(環境と人びと;人口変動と人口移動;物質文化―湿潤気候下の衣食住;歴史の個性)
第2部 連動するアジア経済―銀の時代の始まり、16‐17世紀(国際貿易の構造;国家と財政;在地の経済成長―農業開発、人口増、手工業の発展)
第3部 成熟するアジア―18世紀(新たなグローバリゼーション;近世国家と支配構造;市場経済の成熟)
第4部 「衝撃」とアジア経済―長期の19世紀(自由貿易・植民地化・国際分業;アジア域内貿易の展開)
著者等紹介
古田和子[フルタカズコ]
慶應義塾大学名誉教授(経済学部)。アジア経済史。プリンストン大学大学院(Ph.D)
太田淳[オオタアツシ]
慶應義塾大学経済学部教授。近世近代東南アジア史。ライデン大学大学院(Ph.D)
石川亮太[イシカワリョウタ]
立命館大学経営学部教授。近代朝鮮社会経済史。大阪大学大学院(博士(文学))
小川道大[オガワミチヒロ]
東京大学東洋文化研究所准教授。インド社会経済史。サヴィトリバイ・フレー・プネー大学(Ph.D)
柿崎一郎[カキザキイチロウ]
横浜市立大学国際教養学部教授。タイ社会経済史。東京外国語大学大学院(博士(学術))(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社内容情報
最新の知見に基づき東アジア・東南アジア・南アジア全域を俯瞰する通史。政治・社会のしくみ、環境や生活文化にも着目し、アジア域内の連関・比較の観点も重視して、人びとの営みの総体としての経済の歴史を描く。上巻は一九世紀までを扱う。執筆=石川亮太・小川道大・柿崎一郎・蓮田隆志・平井健介・村上衛・脇村孝平